
東京:日本の億万長者、前澤友作氏は7日、宇宙への旅は地球への感謝の気持ちを新たにすることになり、今度は海の禁断の地、マリアナ海溝に潜りたいと語った。
前澤氏とアシスタントの平野陽三氏は先月、国際宇宙ステーションで12日間過ごし、100万人のユーチューブ登録者のために、宇宙での生活を記録した。
7日、日本に帰国後初めて語った前澤氏は、今回の旅で故郷への感謝の思いがより一層強まったと語った。
「宇宙へ行くと、地球により一層魅了されます。風、匂い、季節があることがうれしいです」と、同氏は東京での記者会見で語った。
「地球は素晴らしいと思いました」
宇宙では、排尿やシャンプー、歯磨きの仕方などの実演を含む一連のビデオを制作した。
7日、前澤氏は睡眠など、無重力の中での生活の難しさをいくつか説明した。
「眠っている間は常に浮いているので、眠りにつくのはそれほど簡単ではありません。身体を固定するものがありませんから」
アートコレクターでもある前澤氏は、日本人アーティストの小品を一緒にISSに持ち込み、他の人が楽しめるように置いてきたことも明らかにした。
ISSへの旅は、46歳の前澤氏が計画している宇宙旅行の第一弾に過ぎない。
前澤氏は既に、イーロン・マスクのスペースXが運営する2023年の月周回ミッションに8人を連れて行く予定となっている。
しかし、今は、別の探検も考えていると述べた。
「月に行くだけでなく、上に向かってだけでなく下への旅も自分のもう1つの夢です」と、同氏は語った。
「海の深い場所にあるマリアナ海溝に潜ることを考えています」と、前澤氏は述べた。
マリアナ海溝は地球上で最も深い場所であり、人類はほとんど訪れたことがない。
「これからも挑戦を続けたい」と、前澤氏は付け加えた。
使用する潜水艦や探検の期間など、計画している旅の内容の一部は既に決まっていると述べたが、詳細を明らかにするのは控えた。
約100億円(8600万ドル)かかると考えられている前澤氏の宇宙の冒険は、日本最大のオンライン・ファッション・モールの大富豪創業者による「快楽主義的な趣味」と中傷する人がいるなど、一部で議論を呼んでいる。
しかし、彼の発信力とSNSに精通していることが、人々の宇宙飛行への関心を再び高めていると評価する人もいる。
前澤氏は、批判を跳ねのけた。
「挑戦する時には、もちろん批判されることもあれば、失敗することもあります。怯えてやめる人もいるかもしれません」と、同氏は述べた。
「私自身は、いつも成功しているわけではありません。全ての夢を叶えているわけでもありません。しかし、それでも挑戦することは楽しいことだと信じています」
AFP