神戸大の研究グループは18日、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種で、変異株「オミクロン株」を不活化する中和抗体の量が増えることが確認されたと発表した。同株に対する3回目接種の効果を示す研究発表は国内初という。
昨年12月上旬に米ファイザー製ワクチンの3回目接種を受けた神戸大の20~60代の医師65人を今月調査。2回目接種の半年後に5%だったオミクロン株に対する中和抗体の保有率が、3回目接種の2週間~1カ月後に100%に上り、抗体の量を示す数値も3回目接種によって平均で64倍増えた。
記者会見した神戸大大学院医学研究科の森康子教授(臨床ウイルス学)は「全員がオミクロン株への中和抗体を獲得するとは想像していなかったので驚きだ」と語った。
時事通信