

ダイアナ・ファラー
ドバイ:駐日ウクライナ大使のセルギー・コルスンスキー氏が2月15日に自身の甲冑姿のツイートを投稿し、その写真がTwitter上で広まっている。
ウクライナとロシアの間で戦闘が起きているため、コルスンスキー氏は実際には東京でウクライナ大使として勤務しているにもかかわらず、多くの人が「駐ウクライナ日本大使だ」とTwitterに投稿したのだ。
コルスンスキー大使の元のツイートにはこうある。「私たちは、自分たちが何のために戦っているかをわかっています。ロシアはどうでしょうか?」
We know what we are fighting for. How about Russia?
— セルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ特命全権大使 (@KorsunskySergiy) February 15, 2022
私たちは何のために戦っているのかを知っています。ロシアはどうですか? pic.twitter.com/8FEInU3bWn
噂がTwitterで流れる中、アラブニュース・ジャパンは、大使の友人で「剱伎衆かむゐ」のリーダーである島口哲朗氏に話を聞いた。
@kamuitetsuro
— セルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ特命全権大使 (@KorsunskySergiy) February 19, 2022
With Tetsuro Shimaguchi – friend, warrior, sensei.
Kengido training is about to begin))) pic.twitter.com/qfVjYwbMFS
島口氏によると、この写真は3年前にコルスンスキー大使が防具を着て撮ったものだという。しかし、緊張が高まり始め、ロシアとウクライナの国境沿いで紛争が起きる危険性が出てきたため、大使はその甲冑姿の写真をロシアへの「警告」として投稿した。
この甲冑とロゴは、島口がデザインしたものだ。
島口によると、二人は一緒に日本刀の技を練習する動画まで撮影したという。
コルスンスキー大使は2月23日、その動画とともに「日本でウクライナを代表していることを誇りに思う」とFacebookに投稿した。
島口は以前、2018年にウクライナの首都キエフでパフォーマンスを行ったことがあり、大使は東京で島口から学んだ技を披露していた。
今週の週刊文春のインタビューによると、大使はいつも侍が登場する映画を見て、侍になることに憧れを抱いていたという。2020年に日本での赴任が始まると、大使は島口と連絡を取り合い、衣装の準備を依頼した。
コルスンスキー大使は、写真を投稿した後で「ウクライナも侍のように家族や国を守っていく」というメッセージを伝えたかった、と話した。
このツイートは大反響を呼び、3,000以上のリツイートと12,000以上の「いいね!」を得た。多くの日本人から「大使の『武士道』を感じる」というコメントが寄せられた。
コルスンスキー大使は、ウクライナが原発事故を経験したことがあることから、チェルノブイリや福島原発に関するプロジェクトで2016年に来日したことがあった。
日本は、岸田文雄首相が2月15日にウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領と電話会談を行った後、ウクライナを支援して戦争で荒廃する同国に1億米ドルの借款を供与することとしている。