
ソウル時事: 朝鮮中央通信は28日、北朝鮮の国家宇宙開発局と国防科学院が27日に「偵察衛星」用のカメラの撮影実験を行ったと伝えた。北朝鮮は27日にミサイルを発射しており、これに搭載したとみられる。
地上の特定地域に対する垂直、傾斜撮影を行い、「高分解能撮影システム」「資料電送システム」「姿勢調整装置」が正確に作動するかなどを確認したという。人工衛星打ち上げ名目での長距離弾道ミサイル発射を念頭に置いている可能性がある。
北朝鮮が27日に発射したミサイルは最高高度約600キロ、飛距離約300キロ。撮影のために高高度に打ち上げたもようだ。
金正恩総書記は2021年1月の第8回朝鮮労働党大会の報告で、「軍事偵察衛星の運用に向けた研究を推進する」と言及している。党大会で策定された「国防科学発展および兵器システム開発5カ年計画」に従って開発を進めているとみられ、朝鮮中央通信は今回の実験について「偵察衛星開発で重要な意義を持つ」と強調した。
時事通信