
松野博一官房長官は15日の記者会見で、ロシア海軍の艦艇6隻が14日に宗谷海峡を通過したことを明らかにした。10日にもロシアの軍艦が津軽海峡を通過しており、松野氏は「ウクライナ情勢の中でロシア軍がわが国周辺で活動を活発化させていることを重大な懸念を持って注視していると申し入れた」と説明した。
松野氏は「ロシア軍はウクライナ侵略の動きと呼応する形で、2月以降、オホーツク海などで特異な大規模海上演習を行っていて、6隻はこの演習に参加したと考えられる」と指摘。「緊張感を持って情報収集、警戒監視を実施していく」と語った。
防衛省によると、14日午前0時ごろ、海上自衛隊が北海道宗谷岬の南東約130キロの海域で6隻を確認。宗谷海峡を日本海側に向けて西進したという。
時事通信