カルドン・アズハリ

東京: ハッサン・ラフィー・アル・エマーディ駐日カタール大使は、日本との国交樹立50周年を祝し、ガラ・レセプションを開催した。3月29日に東京のホテルで行われたこのイベントには、日本政府や財界、外交関係者など約250人が出席した。

カタールのムハンマド・ビン・アブドルラフマン・アール・サーニー副首相兼外相は、ビデオメッセージによる冒頭の挨拶で、「両国の関係が大きく飛躍し、友好協力の段階から包括的な戦略的パートナーシップへと移行したことを歓迎する」と述べた。

また「カタールは、エネルギー、貿易、投資、開発などの協力分野で最も重要なパートナーの一つであり、これらは両国をはじめ友好国の相互利益を保証する法的枠組みと合意によって支えられている」と語った。

さらにムハンマド氏は、様々な課題に対応するにあたって日本との関係は確固たるものであるとして、「今日の世界の出来事は世界の安全保障と平和に影を落としている。エネルギー市場を安定化し、輸送を確保するため、カタールと日本のパートナーシップは紛争の平和的解決のための国際的な多国間行動を発展させるモデルとなる。このような行動は、カタールと日本の安全保障と経済的利益の維持、そして世界的繁栄の達成を保証するだろう」と述べた。

ムハンマド氏は、今年11月に予定されている2022年FIFAワールドカップに日本人が参加し、試合を楽しみ、アラブ・イスラム文化を学んで欲しいと語った。

一方、日本の林芳正外相は、エネルギーを含むさまざまな分野で二国間協力を強化することを約束した。林氏はカタールを「最も信頼するLNG供給国の一つ」と表現し、日本人がアフガニスタンやウクライナなどに渡航、または退避する際に支援したカタールやカタール航空にも感謝の意を表した。

エマーディ大使は、両国の包括的な戦略的パートナーシップのバックボーンは、両国間の経済協力だと述べた。同氏は、日本はカタールにとって重要な貿易相手国であり、日本企業はカタールにとって重要なLNG輸出先であると述べた。

エマーディ大使は「両国関係の一里塚」であることを強調した。 カタール産LNGの日本への最初の輸出は1996年で、カタール航空の日本への直行便就航は2005年、2009年にはドーハに日本人学校が開校、昨年は東京の早稲田大学でイスラーム研究を行うカタールチェアが発足した。さらにドーハでは昨年、第1回目となる「戦略対話」が開催され、二国間の対話と協議が続いている。

自民党議員で日・カタール友好議員連盟会長の二階俊博衆院議員も挨拶をした。二階氏は、エネルギー分野での協力強化や2009年に当時カタール首長だったシェイク・ハマド・ビン・ハリーファ・アル・サーニー氏の提案によるドーハ日本人学校の設置、カタール航空の日本直行便の開設などに直接関与したことに言及した。

大使館は50年間の両国の歩みに関する写真と映像を展示した。日本のミュージシャンがアラビア音楽を演奏し、アラビア料理が振る舞われた。カタール航空はくじの当選者に無料航空券を提供した。