
ロシアの侵攻が続くウクライナから逃れた避難民20人が5日、首相特使としてポーランドを訪れていた林芳正外相らが政府専用機で帰国するのに合わせ、ワルシャワ発の同機予備機で羽田空港に到着した。20人には日本に親族や知人のいない人も含まれる。
林外相によると、20人は「日本への避難を切に希望しているものの、自力で渡航手段を確保することが困難」な避難民。政府は、親族や知人を頼って先に来日している約400人と合わせ、まずは6カ月程度の滞在を想定して支援を進める。
20人は到着後、新型コロナウイルスの水際対策のため、原則として検疫施設で待機。3日目のウイルス検査で陰性であれば、日本にいる親族や知人の元か、一時滞在のためのホテルに移動する。
政府には1日までに地方自治体や企業から支援の申し出が618件寄せられている。政府はこれらを活用しつつ、生活費や医療費の支給を含め、避難民の生活を全面的にサポートする方針だ。
松野博一官房長官は5日の記者会見で「さまざまな支援策を実施していく」と語った。
林外相は帰国後、速やかに岸田文雄首相と面会し、ポーランド訪問の結果を報告する。
時事通信