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イスラエル国防相:イラン核合意は「緊急治療室の中」

イスラエルのベニー・ガンツ国防相の発言は、11月の選挙前に協定が結ばれることはないだろうと予測した匿名のイスラエル政府高官の発言に同調するものである。(AFP)
イスラエルのベニー・ガンツ国防相の発言は、11月の選挙前に協定が結ばれることはないだろうと予測した匿名のイスラエル政府高官の発言に同調するものである。(AFP)
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16 Sep 2022 02:09:37 GMT9
16 Sep 2022 02:09:37 GMT9
  • イスラエルは2015年の合意復活に関するウィーンでの協議に参加していない
  • しかし、もし外交的手段が行き詰まったと判断すれば、イランに対して軍事行動を起こすと脅している

エルサレム:イランが2015年に世界の大国と締結した核合意は「緊急治療室」に入っており、最終的には更新されるとしても、すぐに実現する可能性は低いと、イスラエルのベニー・ガンツ国防相が木曜に述べた。欧州の大国たちが合意復活に対するテヘランの意欲について疑念を表明したことを受けての発言だった。

イランの宿敵であるイスラエルは、2018年に協定が限定的すぎると見なして離脱した当時のドナルド・トランプ大統領政権下の米国を支持し、ジョー・バイデン大統領の政権が求める協定への再加入に反対する立場を主張してきた。

核に対する野心をイスラエルから存亡にかかわる脅威と見なされているイランは、原爆の保有を目指していることを否定している。トランプ大統領による米国の離脱以来、イランは2015年の協定を破り、原爆の燃料製造につながる可能性のあるウラン濃縮を強化してきた。

「…イラン核合意は緊急治療室に入っているようなものだ」と、ガンツ氏はライヒマン大学で開かれたテロ対策会議で話した。「おそらく選挙が終われば、どうなるか分かるだろう」と、ガンツ氏ははっきりと11月の米中間選挙に言及して述べた。

ガンツ氏の発言は、11月の選挙前に協定が結ばれることはないだろうと予測した匿名のイスラエル政府高官の日曜の発言に同調するものである。

イスラエルは、2015年の合意復活のためウィーンで行われている協議に加わっていない。しかし、外交的手段が行き詰まったと判断すれば、イランに対して軍事行動を起こすと脅しており、西側諸国は気を抜けない状況が続いている。

土曜、フランス、イギリス、ドイツが、制裁解除と引き換えに合意を復活させるというイランの約束に疑念を呈するコメントを表明した。テヘランはこのコメントを否定し、モスクワは「非常に時期尚早」と呼んだ。

16ヶ月に及ぶ紆余曲折の交渉の末、8月にEUは合意復活の条件をめぐる行き詰まりを打開するため、最終的な提案を提示した。

EUのこの提案文書に対し、イランは今月これまでに最新の回答を送っている。イランは、テヘランが行っている実態不明の核活動に対する国連核監視団による調査の打ち切りを、合意復活と結びつけようとしており、欧米の外交団はこれを後退であると述べている。

ロイター

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