アラブニュース・ジャパン
東京:東京都の小池百合子知事は、14日から18日にかけてクウェートおよびアラブ首長国連邦(UAE)を訪問し、ワクチンの共同開発や教育連携について協議する。
小池氏は13日の記者会見で、都の医学研究所が進めている新型コロナワクチンの研究開発にクウェートが関心を示していることから、同国の研究者と意見交換を行い、ワクチンの共同開発に積極的に貢献していきたい考えを明らかにした。
またアラブ諸国において日本の文化や教育への関心が高まっていることにも触れ、「アブダビをはじめ中東全般に、昔から日本や日本語に対して興味がある。今の若い世代も含めて、アニメの影響もあり非常に関心が高い。教育での連携は最大の投資になっていくと思う」と述べた。UAE訪問は、都立高校との交流について現地関係者と直接話し合う初めての機会となる。
今回の海外出張の目的は、主にワクチンの共同開発と教育連携であるが、クウェートとUAEは日本にとって主要な石油生産国かつ供給国であり、エネルギーは常に重要な要素だとしたほか、再生可能エネルギー技術での連携も目指したい考えを示した。
小池氏はアラブニュース・ジャパンに、「今回は時間の制約があり、クウェートとUAEの2カ国となった。サウジアラビアについても何度も訪問させていただき、またサウジアラビアからのお客様を何度もお迎えすることができて嬉しく思っている」と語った。
さらに「サウジアラビアと日本の関係についても長年続いており、いろんなチャンスをみながら訪問したいと思っている。サウジアラビアは産油国で、石油市場のバランスを取るという大きな役割を担っておられる。そのような大きな役割に対して、これからも期待している」と述べた。