
ジェッダ:NATOがロシアのウクライナ侵攻に対応して冷戦後最大の軍拡に乗り出す中、米国は水曜日、欧州向けの兵力、戦闘機、軍艦の増強を約束した。
この西側の軍事同盟は、ロシアを平和と安全に対する「最も重要かつ直接的な脅威」と宣言し、キーウへの武器・弾薬の供給を増やすと約束した。
しかし、マドリードで行われた首脳会談の結果が最も顕著に表れるのは、NATOの東側国境に位置するポーランドに新たな大規模軍事基地が創設されることである。
ドイツ、イギリス、その他同盟国の軍隊は、東方への軍事力配備を急務としており、米国は、スペインに軍艦を、イギリスに飛行機を、バルト三国に武器を、ルーマニアに軍隊を送ることによって、すでにヨーロッパにいる10万人の人員に加えようとしている。
同盟は来年までに、即応部隊の規模を4万人から30万人へと、ほぼ8倍に増やす計画だ。
この部隊は本国に駐留するが、NATOが装備と弾薬の在庫を増強する予定である、東部の特定の国に専念する。
ジョー・バイデン米大統領はサミットで、NATOは「同盟国の領土を隅々まで守り抜く」と述べた。「1カ国に対する攻撃は、我々すべてに対する攻撃である」
NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長は次のように述べた。「プーチン大統領のウクライナに対する戦争は、欧州の平和を打ち砕き、第2次世界大戦後、欧州で最大の安全保障上の危機をもたらした。NATOは強さと結束をもって対応している」
さらに、NATO加盟国の30人のリーダーは、フィンランドとスウェーデンを同盟に招待した。この決定が批准されれば、北欧の2カ国が米国による核の傘の下に置かれ、数十年にわたる北欧における中立性を終わらせることになる。
火曜日の夜にマドリードで行われた4時間の会談で、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が加盟に対する同国の拒否権を取り下げた。これにより、同盟国の結束を脅かす数週間のドラマは集結し、この招待が発表された。
エルドアン大統領は、トルコが非合法のクルド労働者党(PKK)の関連組織とみなすシリア北部のクルド人民兵を両国が支援しているという当局の非難を理由に、両国の加盟を阻止するよう警告していた。
フィンランドとスウェーデンは、よく訓練された軍隊を同盟に組み込み、おそらくNATOにバルト海における優位性をもたらすだろう。フィンランドのペッカ・ハーヴィスト外相は、「私たちの目的は、その実現までの期間をできるだけ短くすることだ」と述べた。
AFP