
記者、ドバイ
ウォールストリート・ジャーナル紙(WSJ)は、先の元日産自動車会長のカルロス・ゴーン被告による日本からレバノンへの脱出劇は、「世界に最も衝撃を与えた保釈中の逃亡事例の1つ」となった、と報じた。
米国を拠点とする同紙は、ゴーン被告が大阪からトルコのイスタンブールへ向かうプライベートジェット機に乗り込んでいた際に隠れていたとされる箱の写真を入手した。
その箱は、通常音響機器の運搬に使用されるものであり、底の部分にはゴーン被告が呼吸できるように穴が開けられていた、とWSJのマーク・マーモント編集長はツイッターに投稿している。
また、同編集長は、大阪の空港のセキュリティの抜け穴を突いて脱出したこの計画には、約10〜15人の人物が関与していると説明している。
さらに、この逃亡計画は、20回以上来日して下見が行われ、数ヶ月間掛けて練られたものであると同氏は付け加えている。
https://twitter.com/MarkMaremont/status/1213985840407437313?s=20
AFPは、月曜日、ゴーン被告は、12月29日、ひそかに「新幹線」に乗り込み、東京から大阪に移動したと報じている。
しかし、JRの規則では、「各荷物の重量は30kg以下、3辺の合計(長さ、幅、奥行き)は250cm以内、かつ長さは200cmを超えてはならない」と、定められている。
日本側は、ゴーン被告が保釈条件の一部として課せられていた厳重な警備体制をどのようにしてすり抜けたのか、現在調査中であると述べるにとどまり、脱出計画の詳細については未だ明らかになっていない。