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日本の三菱重工がリージョナルジェット機「スペースジェット」の開発を凍結

三菱重工業はリージョナルジェット機「スペースジェット」の開発を凍結する。(三菱重工)
三菱重工業はリージョナルジェット機「スペースジェット」の開発を凍結する。(三菱重工)
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23 Oct 2020 05:10:36 GMT9
23 Oct 2020 05:10:36 GMT9

三菱重工業がリージョナルジェット機「スペースジェット」の開発を凍結する。COVID-19パンデミックが財務を圧迫し、半世紀ぶりとなる日本製旅客機の潜在顧客をむしばんでいるためと、2人の情報筋が述べた。

今回の決定について知る情報筋はロイターに対し、計画は10月30日に予定されている中期事業計画と同時に発表されるだろうと話した。この計画はまだ公になっていないため、彼らは身元を明かすのを拒否した。

三菱重工は声明で、スペースジェットについてはさまざまな選択肢を検討中であるが、開発を凍結するとは決定していないと述べた。同社によれば、10月30日にグループの事業計画と一緒にスペースジェットの計画についても発表するという。
三菱重工の株価は金曜の早い取引時間帯に4%以上上昇した。

コロナウィルスにより世界中で旅行が制限されたことにより、航空会社は生き残るため事業を縮小せざるをえなかった。同業界の危機は、航空会社の飛行機購入資金が不足することを意味する。飛行機を購入しても、パンデミックが終わり需要が回復するまで、それらを飛ばすことができない可能性もある。

同リージョナルジェット機の最初の顧客ANAホールディングスは、危機を乗り切るため多額の借り入れとコスト削減を行っている。政府の旅行補助金のおかげで国内需要はいくらか回復したものの、海外旅行はまだウィルス大流行前と比べてほんのわずかな水準でしかない。

日本最大の同航空会社は3月31日までの本会計年度の業績を、5,000億円(47.7億ドル)の純損失と報告する可能性が高いと、水曜にある情報筋がロイターに話した。
今回のスペースジェット計画からの撤退よりも以前の3月にも、この日本最大の航空宇宙企業は年間開発予算を半減し、米国の航空会社からの注文を獲得するための鍵と見られていた変種機の計画を一時停止していた。

商用航空機メーカーのボーイングとエアバスSEへの主要サプライヤーである三菱重工は、政府の奨励を受け、世界的な商用航空機メーカーの地位を確立するためにスペースジェット計画を開始した。しかし開発は技術的な問題に悩まされ、2013年に予定されていたANAへの初納入を6回にわたり延期し、2022年3月末まで遅らせざるをえなかった。(1ドル=104.7600円)

ロイター

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