日米両政府は、9月27日に東京・北の丸公園の日本武道館で行われる故安倍晋三元首相の国葬にハリス米副大統領が参列する方向で調整に入った。日本政府関係者が15日、明らかにした。ハリス氏の来日が実現すれば昨年1月の副大統領就任後初めて。岸田文雄首相とも会談する見通しだ。
バイデン大統領は日程上の理由で自身の出席を見送るが、ナンバー2の副大統領を派遣することで日米同盟の強固さを内外にアピールする。首相とハリス氏の会談では、安倍氏が提唱した「自由で開かれたインド太平洋」構想の実現に向け、両国が連携して対応することを確認する。
ドイツからは、安倍氏とともに多くの国際会議に臨んだメルケル前首相が参列する方向だ。国葬に合わせて、大規模な「弔問外交」が展開される。
米国のオバマ元大統領が参列する案も浮上している。オバマ氏は安倍氏とともに、2016年5月、現職大統領として初めて被爆地・広島を訪問。同年12月には、安倍、オバマ両氏は日米が太平洋戦争の戦端を開いたハワイの真珠湾を訪れた。
JIJI Press