
ミュンスター時事:ドイツ北西部ミュンスターを訪問中の林芳正外相は4日午後(日本時間同)、米国のブリンケン国務長官と会談した。弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮が7回目の核実験に踏み切るとの観測があることを踏まえ、北朝鮮の完全な非核化に向け、日米、日米韓で緊密に連携することで一致した。日米同盟の抑止力・対処力向上に取り組むことも申し合わせた。
習近平国家主席が3期目の共産党指導部を発足させた中国については「関連の動向を注視する」と強調。中国を巡る諸課題への連携や、台湾海峡の平和と安定の重要性を確認した。
林氏が、米政府が10月に発表した国家安全保障戦略を「高く評価する」と伝えたのに対し、ブリンケン氏は「自由で開かれた国際秩序を守り抜く」と語った。両外相は、地域の経済秩序に対する米国の関与の重要性が増しているとの認識も共有した。
時事通信