
北朝鮮が「未詳の弾道ミサイル」を発射したと、韓国軍は木曜日に発表した。北朝鮮が米国とその地域同盟国に対して「より激しい」軍事的措置を警告するなか、記録的な一連のミサイル発射で最新のものとなった。
韓国の合同参謀本部は、「北朝鮮が未詳の弾道ミサイルを東海に向けて発射した」と発表した。東海は日本海の名でも知られている水域である。
今週初め、G20サミット開催に合わせて、米国のジョー・バイデン大統領は、北朝鮮による最近の一連のミサイル発射実験について、中国の習近平国家主席とインドネシアのバリ島で会談を持った。
バイデン大統領は、一連のミサイル発射によって、孤立した北朝鮮が近いうちに7回目の核実験を行う懸念が高まっているとし、影響力を行使して北朝鮮を抑制するよう中国に強く要請した。
ホワイトハウスによると、バイデン大統領は日曜日に韓国の尹錫悦大統領および日本の岸田文雄首相とも会談を行い、北朝鮮の「違法な大量破壊兵器・弾道ミサイル計画」がもたらす脅威に対処する方法について話し合った。
木曜日、北朝鮮の崔善姫外相は、これらの協議は「朝鮮半島の状況を予測不可能な段階に追い込んでいる」と非難した。
崔外相は、国営朝鮮中央通信 (KCNA) が報じた声明の中で、「米国による『拡張抑止力提供の強化』ならびに日増しに拡大する朝鮮半島周辺での連合軍による軍事活動は愚かな行為だ」と述べた。
米国が日本と韓国との安全保障同盟を強化すればするほど、「北朝鮮の軍事的反撃はますます激しくなるだろう」と、崔外相は北朝鮮の正式名称を使って論じた。
専門家は、木曜日のミサイル発射は、北朝鮮外相の声明と一致するように「タイミングが計られた」と話している。
世宗研究所の張成昌研究員はAFPに対し、北朝鮮は「ミサイルの発射を正当化しようと、その数時間前に声明を発表して米国と日本にメッセージを送ってから発射を行った」と話している。
AFP