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日本の天皇は、「国家の象徴」としての揺るぎない地位を保っている

2023年1月2日に東京の皇居で行なわれた一般参賀で、ガラス越しのベランダから集まった人たちに手を降る天皇陛下。
2023年1月2日に東京の皇居で行なわれた一般参賀で、ガラス越しのベランダから集まった人たちに手を降る天皇陛下。
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23 Feb 2023 01:02:36 GMT9
23 Feb 2023 01:02:36 GMT9

アラブニュース・ジャパン

東京: 何世紀もの間に、日本の天皇の役割は大きく変わってきた。だが、今上天皇徳仁の日本人にとっての位置づけは変わらずにいる。

日本は英国に似た立憲君主制を採用しており、天皇の役割はおおむね象徴的なものである。日本国憲法は天皇を「国の象徴」としているが、英国と同様、だからと言って皇室はお飾りに過ぎないわけではない。

日本の天皇は、憲法で規定された公務を行なう。「内閣総理大臣や最高裁判所長官を任命すること、国務大臣その他の官吏の任免を認証すること、国会を召集すること、法律や条約を公布すること、栄典を授与すること、大使の信任状を認証すること、外国の大行使を接受すること」などがそれにあたる。

そうした公務を、立憲君主として、内閣の助言と承認に基づいて行なう。

過去、日本の天皇は、遠い昔にも、また鎖国状態にあった江戸時代(1603―1867)の時代にも、軍事的指導者に支配された上辺だけの存在であった。そして20世紀前半には、日本はアジアのより広くを支配する帝国を築き上げようとした。

戦国時代において天皇は、各地域を支配する武将によってしばしば政治的目的に利用されてきた。一方で20世紀前半には、アジアにおける国家拡大主義の象徴、更にはインスピレーションとして利用された。この時代に苦しんだ人々の多くが当時の昭和天皇を非難したが、戦後、連合国に咎められることなく、1989年まで天皇の座に就いた。昭和天皇は63年にわたってその座に就き、昭和天皇の罪の有無については今でも議論が絶えない。

後代の明仁および徳仁は、過去の苦しみを認識している。

徳仁天皇と皇后雅子は現代的で、広く国際理解を得ている。しかし、宮内庁は厳格な保守を貫いており、皇室の習慣を厳しく管理している。その影響は皇后陛下に顕著で、報道によれば皇族としての生活の行動制限からうつ病を発症し、また眞子元内親王は結婚によって皇室を離れた。

今上天皇には男子がいないことから、眞子元内親王の父・文仁親王が皇位継承第1位にあり、弟・悠仁親王がそれに続く。 

女性皇族に天皇となる資格を認めるべきかについては多くの議論がなされたきた。しかし、国の象徴でしかないとしても、その地位については盤石であることは論をまたない。

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