
ソウル: 北朝鮮は22日、巡航ミサイル数発を発射した。韓国軍が発表した。米韓が大規模な合同軍事演習を行う中、ミサイルが新たに発射された。
「韓国軍は、(北朝鮮によって)東海(日本海の別名)に向けて発射された複数の巡航ミサイルを探知した」と、韓国軍合同参謀本部は声明で発表した。
「米韓情報当局が詳しい分析を進めている」と同軍は補足した。
2022年に記録的な数の兵器実験が行われ、北朝鮮の核の脅威が高まった後、米韓は安全保障協力を強化し、3月13日に過去5年間で最大規模の合同軍事演習を開始した。
「フリーダムシールド(自由の盾)」と呼ばれる合同軍事演習は、少なくとも10日間実施される。
韓国軍は「強固な合同防衛態勢の下、計画通り合同演習フリーダムシールドを成功裏に終了させる」予定だと発表した。
北朝鮮は、こうした演習は全て侵略の予行演習だと見なしており、それらは「宣戦布告」と見なされる可能性があると主張しており、それらに対して「圧倒的な」行動を取ると繰り返し脅している。
22日の発射の約1週間前に北朝鮮は、同国が保有する最大かつ最強のミサイルである「火星17」の発射実験を行った。それは今年に入って2度目のICBM発射実験だった。
北朝鮮の国営メディアは、そのICBMの発射は、米韓が行っている「狂った」演習への対応だとした。
北朝鮮は昨年、同国は「不可逆的な」核保有国であると宣言した。金正恩総書記は先日、戦術核兵器を含む兵器の製造を「指数関数的に」増やすよう指示した。
このほか金氏は今月、北朝鮮軍に対し、「本当の戦争」に備えて演習を強化するよう命じた。
AFP