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原発「エネルギー安保に重要」=処理水、IAEAと連携歓迎―G7閣僚声明案

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08 Apr 2023 01:04:18 GMT9
08 Apr 2023 01:04:18 GMT9

日米欧など先進7カ国(G7)の気候・エネルギー・環境相会合がまとめる共同声明で「エネルギー安全保障の確保のための原子力の重要性」を指摘する方向で調整していることが7日、分かった。東京電力福島第1原発の処理水については、「国際原子力機関(IAEA)と密接に連携した念入りで透明性の高い処理水の放出に向けた取り組みを歓迎する」と言及する。

G7気候・エネルギー・環境相会合は、今月15、16両日に札幌市で開かれる。

原発の利用を巡り、日本は電力の安定供給と脱炭素化の両立を目指して運転期間の延長と建て替え推進へかじを切った。英仏も新規建設を加速させるほか、米国では出力を従来型より抑えた「小型モジュール炉(SMR)」の開発が進む。

一方、4月中にすべての原発を停止する「脱原発」が完了する見通しのドイツは、今回の声明案に反対姿勢を示している。このため、「原子力の重要性」を認めるのは「原子力の利用を選択する国」に限る案も浮上している。

福島第1原発から出る放射性物質トリチウムを含む処理水の海洋放出に関し、日本政府は「今年春から夏ごろ」に実施する方針。地元の漁業関係者らの反発が根強い上に、中国などが懸念を表明しているが、IAEAとの連携を前面に打ち出すことで安全性に対するG7各国のお墨付きを得たい考えだ。

声明案はこのほか、原子力の利用を選択する国がSMRや次世代炉などの開発・建設で協力する方針を明記した。原子力産業のサプライチェーン(供給網)の構築に加え、原発に関連する技術・人材の維持や強化に向けて協調することも盛り込んだ。

時事通信

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