
岸田文雄首相は16日、和歌山市で衆院補欠選挙の遊説中に爆発物が投げ込まれた事件について「民主主義の根幹を成す選挙で暴力的な行為が行われたことは絶対許せない。大切なことは選挙を最後までやり通すことだ」と述べた。首相公邸で記者団の質問に答えた。
事件当日の警備態勢について、首相は「今後、捜査と同時に検証が行われる」と説明。その上で、5月に広島市で開く先進7カ国首脳会議(G7サミット)に向け、「日本全体として最大限、安全に努めなければならない。力を尽くしたい」と強調した。
首相はまた、「各党の選挙運動が妨げられないよう、警察は万全を期してもらいたい」と指摘。16日も参院補選の応援のため、大分県を訪問した。
時事通信