
ソウル時事:岸田文雄首相は8日午前、韓国の尹錫悦大統領との7日の会談に関し、「大変有意義な会話をした。信頼関係を深めることができた」と強調した。その上で「信頼関係をさらに強化し、力を合わせて新しい時代を切り開きたい」と語った。訪問先のソウルで記者団の取材に応じた。
首相は19日に開幕する先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)について、「ロシアのウクライナ侵略を一日も早く終わらせなければならない。G7が一致して対ロ制裁とウクライナ支援の継続を確認する機会としたい」と表明。ライフワークとする「核兵器のない世界」実現に向け「機運を再び盛り上げたい」と意欲を示した。
首相はこれに先立ち、韓国の超党派の国会議員でつくる韓日議員連盟メンバーの表敬訪問を受けた。首相は「韓日議連は2国間関係の太い屋台骨だ。両国の架け橋になってきたことに感謝する。積極的な議員交流を期待する」と伝えた。韓国経済界関係者とも懇談した。
松野博一官房長官は8日の記者会見で「今回の首相訪韓は『シャトル外交』を本格化するものだ。関係改善の動きが軌道に乗ったことを確認することができた」と指摘した。
時事通信