

事件では2人の警察官が殉職した。元同僚らによると、玉井良樹警部補(46)は後輩を厳しく指導する一方、面倒見も良かった。池内卓夫巡査部長(61)は長野県警の音楽隊に所属しており、ドラムなど打楽器を演奏していたという。
玉井さんと同じ署で勤務したことのある警察官は、「仕事にまじめで積極的。取り締まりなどを一生懸命やっていた」と振り返った。撃たれたという一報を無線で聞き、「ショックだった」と声を落とした。
かつて玉井さんの部下だった別の警察官は、「仕事に熱心な人だった。厳しくもあるが優しく、後輩の面倒見がいい人だった」と話す。正義感が強く、何度も指導を受けたが、フォローもしっかりしてくれたという。2人の殉職について、「警察官は危険な仕事ではあるが残念だ。寂しい」と落胆した。
池内さんと県立高校で同級生だった女性(61)によると、当時はバスケットボール部に所属していたが、放課後に教室でギターを弾く姿が印象に残っているという。「高校時代から真っすぐで、筋の通った正義感のある人だった」と懐かしみ、「あまりに急な事件で言葉が見つからない。ニュースで名前を見るたびに胸が痛む」と声を詰まらせた。
時事通信