
新潟県上越市に住む112歳の渡辺智哲さんが12日、世界最高齢の男性としてギネス・ワールド・レコーズ社に認定され、入所する介護老人保健施設で公式認定証を授与された。
認定証を受け取った渡辺さんは「おめでとう」と言って喜び、記念撮影にはガッツポーズで応じた。習字が趣味といい、「世界一」と揮毫(きごう)した書を披露した。
渡辺さんは1907(明治40)年3月5日に同県浦川原村(現上越市)で生まれた。農学校を卒業後、台湾で製糖会社に勤め、終戦後に帰国。新潟県庁の出先機関で定年まで働いた。
長寿の秘訣(ひけつ)は「笑うこと」。12人の孫と16人のひ孫からは「おっきいおじいちゃん」と呼ばれている。渡辺さんの長男の妻、洋子さんによると、孫やひ孫らは「おっきいおじいちゃんが世界一だって」と話し、この日を待ち望んでいた。
施設で介護を担当する職員によると、渡辺さんは昨年末に一時体調が悪くなったが、現在は三食を欠かさず、好物のプリンやアイスクリームも喜んで食べているという。
ギネス社は、これまで記録を認定していた北海道足寄町の野中正造さんが昨年1月に亡くなったことを受け、調査していた。
時事通信社