
ソウル:国営メディアKCNAが報じたところによると、北朝鮮の金正恩第1書記は水曜日、ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相と会談し、禁止されている弾道ミサイルを展示する防衛博覧会を視察させた。
同報道によれば、ショイグ氏はロシアのプーチン大統領からの手紙を金正恩氏に手渡したという。金書記は、プーチン大統領がショイグ氏率いる軍事代表団を派遣してくれたことに感謝し、会談によって北朝鮮とロシアの「戦略的で伝統的な」関係が深まったと付け加えた。
ロシア代表団と、中国共産党の李洪中政治局委員を含む中国代表団は今週、北朝鮮で「戦勝記念日」として祝われる朝鮮戦争終結70周年に合わせて北朝鮮に到着した。
パンデミックが始まって以来、このような著名な一団の北朝鮮訪問は初めてであり、平壌が北京やモスクワとの関係を深め、ワシントンとのライバル関係に共通点を見出そうとしている最中にである。
KCNAによれば、金正恩氏は、戦争記念日を記念して開催された、新しく開発された武器や軍事装備を展示する国防展示会の視察にショイグ氏を案内した。
KCNAは、「金正恩書記はセルゲイ・ショイグ防衛相と兵器開発の世界的な動向とその戦略について意見を交わした」と伝えた。
KCNAが公開した写真には、金正恩書記と彼のゲストが、北の弾道ミサイルの一部が多軸輸送機の発射台に横たわっている大きな展示ホールを見学している様子が写っている。別の画像には、新型の無人機と思われるものが写っていた。
北朝鮮は、国連安全保障理事会の決議によって、弾道ミサイル技術を使用した兵器の開発を禁止されている。
「(金書記は)帝国主義者の高圧的で恣意的なやり方から国の主権、発展、利益を守り、国際的な正義と平和を実現するための闘いにおける相互の関心事についての見解を表明した。
彼は、ロシア軍と北朝鮮が強国建設の闘いで大きな成功を収めるとの信念を繰り返し表明した。
KCNAはウクライナ戦争について直接言及しなかったが、北朝鮮のカン・スンナム国防相は、平壌はロシアの「正義のための戦い」と主権を守ることを全面的に支持すると述べたという。
KCNAが報じたところによると、ショイグ氏は平壌での宴席で北朝鮮軍を「世界最強」と称賛した。
ホワイトハウスによれば、北朝鮮はウクライナとの戦争でクレムリンを支援し、ロシアの戦争を支援するために歩兵用ロケットやミサイルなどの武器を輸送してきたという。
北朝鮮はロシアとの武器取引を否定している。
これとは別に、金書記は中国の李洪中氏を接待し、習近平国家主席からの親書を手渡されたとKCNAは伝えた。
時事通信