
キャンプデービッド時事: 岸田文雄首相は18日午前(日本時間同日夜)、米国のバイデン大統領とワシントン近郊のキャンプデービッド山荘で会談し、新型迎撃ミサイルの共同開発で合意した。中国や北朝鮮、ロシアが開発する極超音速兵器に対応し、日米同盟の抑止力・対処力強化を図る。
極超音速兵器は音速の5倍(マッハ5)以上の高速で、低空を変則軌道で飛行する。従来のミサイル防衛網では対処が難しいとされる。共同開発は、米国のGPI(滑空段階迎撃用誘導弾)計画に日本が参加する形で進める。
共同開発は2030年代の完了を目指す。日米共同の迎撃ミサイル開発は「SM3ブロック2A」に次いで2例目。
両首脳は、海洋進出を強める中国への対応で、緊密に連携することを確認。台湾海峡の平和と安定の重要性についても一致した。東京電力福島第1原発の処理水に関する偽情報対策での協力に関して協議した。
ウクライナ情勢についても意見交換し、先進7カ国(G7)など同志国で足並みをそろえ、厳しい対ロシア制裁と強力なウクライナ支援を継続していくと申し合わせた。
時事通信