
菅義偉官房長官は20日の記者会見で、新型コロナウイルスの集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗り、船内の感染症対策を「悲惨な状況」と動画で批判した岩田健太郎神戸大教授について、政府が退去を要請していたことを認めた。
菅氏は、岩田氏が厚生労働省の災害派遣医療チーム(DMAT)の一員として乗船したと説明。「(船内でチームと)別の形で動かれることは適切ではない、とのことで下船をお願いした」と述べた。
また、「船内管理は専門家が常駐し、ゾーニング(区画設定)も行っていた。隔離は有効に行われた」と反論。岩田氏が動画を削除したことに政府は「関与していない」と語った。
一方、イベントの中止・縮小の動きが広がっていることに関し、菅氏は専門家の意見を踏まえ早急に政府の見解を示すと表明した。
時事通信社