• ブルハン氏はアブダッラー・ハムドゥーク首相が率いる軍民共同統治政府を解散させていた
• 今週起きたクーデターについて反対派は土曜日に大規模デモを実施することを呼びかけている

ハルツーム：スーダンの軍事クーデターについて国内外から文民政権復活を求める圧力が高まるなか、クーデターを指揮したアブドル・ファッターハ・アル・ブルハン司令官は1週間以内に官僚出身の首相就任が発表される可能性に言及した。また同氏は更迭した前首相に対して復帰と新政権樹立を要請しているという。

ブルハン司令官が月曜日にアブダッラー・ハムドゥーク首相率いる軍民共同統治政府を解散させて以来、先進西側諸国はスーダンにとって必要不可欠な数億ドル規模の支援金を打ち切っている。

2年前のオマール・アル・バシール元大統領率いる長期政権崩壊を受け、スーダン軍民共同統治政府は当初2023年に実施される予定の総選挙まで国家を運営するはずだった。

クーデター反対派は土曜日に大規模デモを実施することを呼びかけている。抗議活動中に治安部隊と衝突した群衆から今週だけで少なくとも11名の死者が出ている。

木曜日に国連安全保障理事会が文民政府の再建を求め、ジョー・バイデン大統領が米国民は抗議する民衆と共にあると述べるなど、米国と国連はブルハン氏に対する圧力を強めている。

ブルハン氏はロシアの通信社スプートニクに対する談話で新政府が官僚によって率いられることを明らかにした。「我々（軍部）は閣僚の人選に口を出さない」と同氏は述べた。

「様々な立場にあるスーダンの人々が納得する人物」である首相が閣僚を選抜する、と同氏は語った。

また同氏は内閣と同時に解散させていた統治評議会に新たなメンバーを加えることも明らかにしている。

木曜日の夜ブルハン氏は、軍がハムドゥーク氏と新政府樹立について協議していると述べ、ハムドゥーク氏が首相に復帰する可能性があることに言及した。

独裁者オマール・アル・バシール氏追放に助力したグループに対する演説でブルハン氏は、首相選定に関する協議が進行中である、と述べた。

「今晩まで我々は（ハムドゥーク氏に対して）訪問者を送り（中略）共に任務を全うしよう、と伝えてきた。あなた方との会談が開催されるまで、彼と交渉するために人を送り続け、希望を抱いていた」とアルジャジーラでテレビ放送されていたこの演説でブルハン氏は述べた。

「我々は彼に対して、『舞台の掃除は終わった。（中略）自由に政権を打ち立てて構わない。政府樹立や人選について我々は一切口出ししない』と伝えた」とブルハン氏は述べた。

経済学者であり国連で務めた経験を持つハムドゥーク氏は、月曜日に軍兵士が政府高官らを拘束した当初、ブルハン氏の邸宅で軟禁されていた。火曜日になってハムドゥーク氏は警護付きで自宅への帰宅を許されていた。

ハムドゥーク氏の支持者らは、同氏がクーデター指導部の協調要請を拒絶し民政再建と拘束された閣僚の解放を求めた、と話している。

国連のスーダン担当事務局は木曜日、国連との協議においてブルハン氏は暫定政府再建に向けた政治的解決を促すと話していることを明かした。

ロイター