
東京:岸田首相は6日、日本は交通インフラや海洋哨戒など6つの分野で東南アジア諸国への支援、各国との協力関係を強化すると述べた。
岸田首相は、今週10カ国参加の東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議を主催するインドネシアのジャカルタで開催された、「ASEANインド太平洋フォーラム(AIPF)」で発言した。発言は、中国が東南アジア地域の係争水域で自国の領海を主張しているのを踏まえて行われた。
同首相は「政治・安全保障、経済、文化・社会の各分野にわたる幅広い協力のイニシアティブを行う」と述べた。
岸田首相は、日本は今後3年間、サイバー空間における協力を含む6つの分野で、5000人の人材育成を行うと述べた。交通インフラのプロジェクトには、港湾、道路、鉄道、空港の整備が含まれる。
同首相はまた、日本は海上保安機関や海上警察への研修の実施、巡視船の供与など通じて、海上法執行能力の強化を支援すると述べた。
同首相はまた、日本は、新型コロナのパンデミックやロシアのウクライナ侵略の影響を鑑み、物資の安定的な流通の確保や食料安全保障のために、ASEAN地域のサプライチェーンの強靭化に貢献すると述べた。
日本は、ASEAN諸国と関係を結んで50年を迎えるのを記念して、12月に特別首脳会議を開催する予定である。(1ドル=146.9400円)(取材:カオリ・カネコ、編集:Chang-Ran Kim、Angus MacSwan)
ロイター