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処理水、安全基準満たす=IAEAトップ、監視状況説明

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11 Sep 2023 11:09:11 GMT9
11 Sep 2023 11:09:11 GMT9

ベルリン:国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は11日、東京電力福島第1原発から海洋放出されたトリチウムを含む処理水の監視状況について説明し、これまでのところ安全基準を満たしているとの見解を示した。ウィーンで開幕した定例理事会の冒頭説明で述べた。会議は5日間予定され、討議内容は非公開。

グロッシ氏は、IAEAの専門家が福島の拠点で独立した立場から放出活動を検証しており、「国際的な安全基準が引き続き適用されていることを確認している」と強調。適切な情報発信に努め、必要に応じて、懸念を持つ地元関係者らとの意見交換にも応じると語った。

IAEAは8日、現場から3キロ圏内の海上や海岸の数カ所で採取した海水のトリチウム濃度が「(基準を下回る)東電と環境省の公表値と一致している」と発表していた。

処理水放出に反対する中国は、IAEAの見解に反する主張を展開してきた。これに対し、国際社会は「核の番人」とも呼ばれるIAEAの権威が損なわれることを懸念。処理水放出への理解が広がっている。 

理事会では、核開発を進めるイランや、ロシアが占拠するウクライナ南部ザポロジエ原発を巡る対応も協議。グロッシ氏は3月にイランと合意した核施設への監視強化について「残念ながら進展がない」と指摘した。米欧からは厳しい追及が予想される。

ウクライナ軍が領土奪還に向けた反転攻勢を強める中、ザポロジエ原発に常駐するIAEAスタッフは最近、多数の爆発音を聞いたと報告している。グロッシ氏は「付近で軍事的な活動が行われていることは明白だ」と警告した。

時事通信

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