
ベイルート: レバノン軍は、23日、レバノン北部の海岸沖で転覆したゴムボートからシリア人移民27人を救出したと発表した。
レバノン軍は声明で、レバノン海軍が民間防衛隊と共に「チェッカ海岸沖で沈没しつつあったゴムボートに乗っていた不法移民27人を救出することができた」と、述べた。
AFP通信によると、報道陣と話す許可を得ていないことから匿名で取材に応じた軍関係者は、移民は全員シリア人だと語ったとのことである。
レバノンからヨーロッパを目指す移民は通常、175キロ(110マイル)離れた東地中海のキプロス島を目指す。
これとは別に、治安部隊は、23日、レバノン人の密入出国斡旋業者とその車に「詰め込まれていた多数のシリア人」42人を逮捕したと発表している。
警察の発表では、その運転手はボートでそれらのシリア人をキプロスに密航させる計画だったと自供しているとのことである。
さらに声明では、移民を希望していたシリア人らは取り調べの中で、キプロス経由でヨーロッパに入国するために1人当たり5,000ドルから7,000ドルを支払ったと話していると伝えている。
先の軍関係者と同様に匿名で取材に応じた治安関係者はAFP通信に対し、「我々は彼らが船で密航する前の段階の陸上で計画を阻止しようとこれまで努めてきている」と語った。
AFP