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イスラエル軍がヨルダン川西岸地区を強襲、パレスチナ人2人が死亡:保健省

イスラエル軍は、2023年9月24日にイスラエルの占領下にあるヨルダン川西岸地区トゥルカレムで「対テロ」活動を実施したと述べた。(ロイター通信)
イスラエル軍は、2023年9月24日にイスラエルの占領下にあるヨルダン川西岸地区トゥルカレムで「対テロ」活動を実施したと述べた。(ロイター通信)
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24 Sep 2023 08:09:16 GMT9
24 Sep 2023 08:09:16 GMT9
  • パレスチナ保健省は、死亡した2人がオサイド・アブ・アリ氏とアブド・アル・ラフマン・アブ・ダグハス氏であることを確認した

パレスチナ自治区、ラマッラー:パレスチナ保健省によると、イスラエル軍が24日未明にヨルダン川西岸地区を強襲し、2人のパレスチナ人を射殺した。イスラエル軍は、占領下にある同地域で「対テロ」活動を実施したことを認めた。

イスラエルとパレスチナの紛争に関連した暴力事件は、昨年初めから急増しており、特にヨルダン川西岸地区では、今回の事件を含めると、イスラエル軍の侵攻による死者数は19日から今日までで8人となっている。

パレスチナ保健省は、トゥルカレムの町で「2人のパレスチナ人がイスラエル軍の銃弾を頭部に受けて死亡した」と発表。イスラエル軍は、同町近くにあるヌル・シャムス難民キャンプで衝突があり、兵士1人が「銃弾の破片で軽い負傷」したと述べた。

パレスチナ保健省は死亡した2人の身元について、オサイド・アブ・アリ氏(22)とアル・ラフマン・アブ・ダグハス氏(32)と確認した。

キャンプ内にあるパレスティニアン・プリズナーズ・クラブ擁護団体の代表で住民でもあるイブラヒム・アル・ニマー氏は、「2人は民間人だった」と話した。

「軍は午前2時過ぎにキャンプに侵入し・・・キャンプ内の通りや家などを破壊した」とニマー氏は語った。

イスラエル軍は声明を発表し、キャンプの建物内にあった「作戦司令部」を取り壊したほか、ガス式爆発装置を含む多数の爆発物を発見したことを明かした。

そして、「この対テロ活動中に容疑者が発砲し、爆発物を投げつけたため、軍は銃を打って反撃した」と説明した。

ここ数か月、このような軍事作戦が急増すると共に、パレスチナ人がイスラエル人を襲う事件も増え、ヨルダン川西岸地区では入植者がパレスチナ人を攻撃する例などが増加している。

イスラエルは1967年に勃発した6日間戦争以来、ヨルダン川西岸地区を占領下に置いている。

併合された東エルサレムを除き、この地区には現在、国際法で違法とされる入植地に暮らすイスラエル人が約49万人存在している。

独立国家の樹立を目指しているパレスチナは、イスラエルが6日間戦争で占領した全ての土地から撤退し、全てのユダヤ人入植地を解体することを望んでいる。

だが、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相率いる極右連立政権は、入植地の拡大を推し進めている。入植者は政府関係者の中にもおり、極右のイタマル・ベン・グビール国家治安相などが含まれている。

今年に入ってから、少なくとも241人のパレスチナ人が、イスラエルとパレスチナの紛争で命を落としている。

双方の公式発表に基づいたAFP通信の集計によると、同期間に32人のイスラエル人、1人のウクライナ人、1人のイタリア人が死亡した。

パレスチナ側の犠牲者には、民間人の他に戦闘員が含まれている。イスラエル側は主に民間人で、未成年者や3人のアラブ少数民族が含まれている。

ここ数日、イスラエルに封鎖されたガザ地区では不穏な動きが急増。パレスチナ人が連日のようにデモ活動を行い、イスラエルとの国境沿いで暴力事件に発展している。

昨日の23日も、イスラエル軍の銃弾でパレスチナ人3人に負傷者が発生する激しいデモ活動が行われたことを受けて、イスラエル軍がドローン攻撃を実行していた。

ガザからイスラエルに入国する唯一の検問所であるエレツ検問所をイスラエルが閉鎖して以降、パレスチナ人が国境沿いでデモ活動を繰り返しているが、この23日の空爆は、その最中に実施されてきたものの1つである。

イスラエル軍は23日の空爆について、ガザ地区を支配するパレスチナ人武装勢力に言及し、「テロ組織ハマスに属する軍事拠点」を狙ったと説明した。

AFP

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