
テヘラン:イラン当局は、昨年のデモから1周年の記念日にテヘランでテロを実施することを計画したとして、ダーイシュとつながりのある28人を逮捕した。情報省が24日に発表した。
昨年のデモは、22歳だったクルド系イラン人のマフサ・アミニさんが、イスラム共和国が女性に課す厳格な服装規定に違反したとして逮捕され、拘束下で2022年9月16日に死亡したことをきっかけに勃発した。
情報省はウェブサイトで次のように述べた。「ここ数日、テヘラン州、アルボルズ州、西アゼルバイジャン州で同時に実施した一連の作戦において数ヶ所のテロリスト拠点とチームハウスを襲撃し、前述のテロリストネットワークの構成員28人を逮捕した」
「これらの構成員はプロ犯罪組織ダーイシュに所属しており、シリアのタクフィール主義者らに同行したりアフガニスタン、パキスタン、イラク・クルディスタン地域で活動した経歴を持つ者もいる」
シーア派が多数派であるイランでは、「タクフィール主義者」という言葉は一般にジハード主義者やスンニ派イスラム過激派を指している。
情報省によると、逮捕作戦中に治安部隊員2人が負傷した。多数の爆弾、銃火器、自爆ベスト、通信機器が押収されたという。
同省は、「昨年の暴動の記念日に治安を毀損し暴動やデモを扇動するために、テヘランの人口密集地30ヶ所で同時に爆破テロを実施する」計画を無力化したと述べた。
数ヶ月におよんだ昨年のデモでは、治安部隊員数十人を含む数百人が死亡した。イラン当局はこのデモを、諸外国政府や「敵対的メディア」によって扇動された「暴動」と呼んだ。
21日には裁判所で、先月にシーア派霊廟で銃撃を行い死者を出したとして有罪になったタジキスタン人ダーイシュ構成員に死刑が言い渡された。
南部ファールス州の州都シーラーズのシャー・チェラーグ廟でこの攻撃が行われた1年足らず前にも、同じ場所で銃乱射事件が発生していた。以前の銃乱射事件の方は後にダーイシュが犯行声明を出した。
AFP