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停戦協定にもかかわらず、イエメンで戦闘が激化

この写真は、2020年5月11日にアビヤン州南部のシェイク・サリム地域で撮影された。サウジアラビアが支援する政府軍と衝突した後、南部暫定評議会(STC)の戦闘員が身ぶりで伝えている。 (AFP通信)
この写真は、2020年5月11日にアビヤン州南部のシェイク・サリム地域で撮影された。サウジアラビアが支援する政府軍と衝突した後、南部暫定評議会(STC)の戦闘員が身ぶりで伝えている。 (AFP通信)
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24 Jun 2020 05:06:27 GMT9
24 Jun 2020 05:06:27 GMT9
  • 政府軍は大砲と重機関銃で攻撃してきたと分離派を非難し、軍は応戦のみ行ったと述べた

サイード・アルバタティ

ムカッラー:サウジアラビアで停戦協定と外交交渉が行われたにもかかわらず、火曜日にイエメン政府軍と南部分離主義者は南部のアビヤン州で迫撃砲と大砲で砲火を交えたと地方当局は述べた。

分離主義者は、政府がアビヤンのアルタリア地域で攻撃を開始したため、激しい衝突が起こり双方で死者が出たと述べた。

「政府軍は停戦に同意してからほんの数時間後に、ショクラから大規模な攻撃を始めました。私たちはイエメン政府が従う限りにおいて、停戦に取り組みリヤド協定を履行することを約束しています」と南部暫定評議会(STC)の報道官であるニザール・ヘイサム氏はアラブニュースに語った。

STC軍は自衛的に行動しており、停戦を監視するためにサウジアラビアが主導する委員会が作られたと彼は付け加えた。

政府軍は大砲と重機関銃で攻撃してきたと分離主義者を非難し、軍は応戦のみ行ったと述べた。

「停戦が発表されてから1時間も立たないうちに、戦闘が再び起きた」と匿名の陸軍将校はアビヤンからアラブニュースに語った。

火曜日、医療慈善事業を行っている国境なき医師団は、アデンの病院で戦闘により負傷した20人以上の人々を治療したと述べた。

2018年に暫定首都が置かれた港湾都市アデンで、政府が大臣の活動が妨害されたと分離派を非難して以来、イエメン政府と分離主義者は衝突を繰り返している。

8月、分離主義者は政府をアデンから追放し、アビヤンに支持者を集めて再編成し反撃を開始した。

和平の仲介役を務めようとしていたサウジアラビアは、11月にリヤド合意として知られる和平協定の調印を見守った。

協定では双方が武装解除し、アデン、アビヤン、シャブワから人員を撤退させることになっている。これは、国際的に認められた大統領が新しい政府と知事を指名するためだ。

西側の外交官とイエメンの政治家は、サウジアラビアが仲介した合意を称讃している。この合意には、意思決定過程のメンバーに分離主義者が含まれており、またイエメン政府がアデンから政権運営をすることが認められている。

「この合意を実施することにより、イエメン政府とSTCが一体化する状況となるでしょう。というのは、両者はともに新しく作られる政府に適切な代表者がいると感じられるからです。STCは国連協議での参加の場を要求していますが、リヤド協定はイエメンの代表団の一部としてSTCに席を提供することを約束しています」と、イエメンの英国大使であるマイケル・アーロン氏はアラブニュースに語った。

国連のイエメン特使は、10万人以上の命を奪い、世界最悪の人道危機を引き起こした戦争を終わらせる和平協定を築こうとした。

イエメン北部でも戦闘が続いており、政府はイランが支援するフーシ派民兵によるマリブ、ジョーフ、アルバイダでの攻撃を阻止しようとしている。

火曜日、イエメンの国防省はナジ・アリ・ハンシェル准将の死を発表した。彼は軍の高官で、フーシ派民兵との戦いで殺害された。

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