
アルジェ:アルジェリアは、アルジェリア系住人が多く住むフランスでの目撃報告が急増したことを受け、トコジラミの蔓延を阻止するための「予防措置」を発表した。
パリでは9か月後にオリンピックが開催されることから、観光客の急増により、フランスの首都で吸血生物の数が急増する恐れが高まっている。
アルジェリア保健省は5日の声明で、有害な虫に関連した感染を防ぐための一連の対策とともに、「健康監視システムの発動」を発表した。
それによると、その対策には、「航空機、船舶、陸上輸送の検査と消毒(中略)および疫学的監視の強化」が含まれるという。
それらに先行して、「空港、港湾、陸路入国における清掃および消毒、有害な虫を含む可能性のある手荷物や商品の検査および消毒」が行われる。
フランスで撮影された電車や映画館のトコジラミの映像は、ソーシャルメディア上で広く拡散した。
フランスの空港からアルジェリアへは毎日数十便が発着し、両国はフェリーでも結ばれている。
虫への恐怖はフランスでパニックを引き起こし、オリンピックが迫る中、政府は各方面からの圧力にさらされている。
ある野党議員は今週、国会でトコジラミの入った小瓶を振り回しながら対策を要求した。
こうした不安の高まりを受け、政府はこの問題について議論するための省庁間会議を6日に開催する予定である。
オリビエ・ヴェラン政府報道官は、閣僚たちは「フランス国民の正当な不安に応える」ことに意欲的であると述べた。
トコジラミは1950年代までに先進国の日常生活からほとんど姿を消したが、この30年間は増加している。
これは、殺虫剤に対する抵抗力の向上、人々の旅行の増加、中古品志向の高まりによるものである。
フランスの保健当局が7月に発表した数字によると、過去5年間には10世帯中1世帯以上でトコジラミの被害がみられた。
AFP