
リヤド:イスラエル総保安庁長官は、10月16日、ハマスによる10月7日の侵入を察知出来なかった失敗の責任は自らにあると述べた。
イスラエル総保安庁のロネン・バー長官は、同庁の職員らへのメッセージの中で、「この機関を率いる長官として、現状の責任は私にあります」と述べたという。
「経緯の究明を行う時間はやがて得られるはずです。現在、私たちは戦いの最中です」というバー長官の言葉をヨルダン通信社は報じている。
今回の戦いは、10月7日にハマスが「アルアクサの洪水作戦」を開始した時点から始まった。この作戦は、ロケット弾の一斉射撃、陸海空からの侵入など、イスラエルへの多方向からの奇襲攻撃で構成されていた。
バー長官はメッセージの中で、「私たちの一連の尽力にも関わらず、残念ながら10月7日の攻撃を阻むのに十分な警告を発することができませんでした」
「私たちは、短期的な戦闘を行っているのではありません。私たちは、戦争の最中にいるのです。単なる一時的な戦闘であれば、勝利のイメージと沈黙で勝つことが出来る場合もあります。他方、戦争では決定的な勝利を収めて状況を変えてしまわなければなりません」と、バー長官は付け加えた。
ハマスによる襲撃から10日、イスラエルによるガザ地区への砲撃と封鎖は継続し、100万人以上が退避を余儀なくされ、750人の子供を含む少なくとも2,808人のパレスチナ人が殺害された。
現在進行している戦争で殺害されたイスラエル人の総数は、1,400人を越えている。