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「ジェンダー平等は発展の要」サウジ経済相

サウジアラビアのファイサル・アル・イブラヒム経済計画相は29日、リヤドで開催されたヒューマン・ケイパビリティ・イニシアティブで講演した。
サウジアラビアのファイサル・アル・イブラヒム経済計画相は29日、リヤドで開催されたヒューマン・ケイパビリティ・イニシアティブで講演した。
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29 Feb 2024 11:02:32 GMT9
29 Feb 2024 11:02:32 GMT9

ニルマル・ナラヤナン

リヤド:ファイサル・アル・イブラヒム経済相は29日、リヤドで開催されたヒューマン・ケイパビリティ・イニシアティブでの講演のなかで、王国の民間セクターにおいて女性労働者の割合が大幅に増加しつつあると語った。

「ジェンダー平等はわが国の持続可能な開発へのコミットメントの要です。女性労働者率を高めることは重要なマクロ目標であり、複数のイニシアティブがこれを後押ししています」と、アル・イブラヒム氏は語った。

彼はさらに、「いまやサウジアラビアの諮問評議会、ならびに省庁や政府機関の重要役職の20%を女性が占めています。民間セクターの中級・上級職の29%、中小企業経営者の45%は女性です」と説明した。

経済相は、人的資本への投資はサウジアラビアにとってきわめて重要であり、王国は複数のイニシアティブを通じ、市民にとってよりよい未来の実現に取り組んでいると述べた。

「わたしたちは人的資本への投資を、王国の転換の核心部分と位置づけています。経済計画省は、人的資本を政策決定の柱とみなしています」と、アル・イブラヒム氏は語った。

アル・イブラヒム氏は、サウジアラビアは若い国であり、人口の大部分が労働年齢にあることを考慮すれば、王国の経済には爆発的成長のポテンシャルがあると述べた。

「サウジ(アラビア)は若い国です。年齢の中央値は29歳で、人口の73%が労働年齢にあり、65歳以上はたった3%です。これはわたしたちが、人口学的観点から、爆発的な経済成長をとげる絶好のチャンスを迎えていることを意味します。国々はこうした期間に、生産性を向上し、貯蓄を増大し、投資ポテンシャルを伸ばすことができるのです」と、経済相は説明した。

経済相は王国のヒューマン・ケイパビリティ・イニシアティブについて、医療転換プログラムにより2030年までに国民の88%が包括的医療サービスを利用可能になると述べた。

経済相はさらに、国家住宅プログラムは王国の持ち家率を70%まで高めることを目標としていると述べた。

「サウジアラビアの医療転換プログラムでは、さまざまなイノベーションやデジタルソリューションを活用し、より包括的で個別化された総合医療システムを提供します。2030年までに人口の88%が医療サービスを利用できるようになり、統合デジタル医療記録システムのカバー率は100%となるでしょう」と、アル・イブラヒム氏は展望を示した。

加えて経済相は、人的能力の向上における民間セクターの貢献を強調した。

経済相は、政府は人的資本への民間投資の拡大につながる改革を推進すべきだとの考えを示した。

「わたしたちは人的資本への民間と社会の投資を促す適切なフレームワークを提供しなければなりません。税金の投入や官民パートナーシップなど、政府が改革とイノベーションを促進する手段はたくさんあるのです」と、アル・イブラヒム氏は述べた。

彼はさらに、サウジアラビアの前進はビジョン2030で掲げた目標を達成しても止まらないと語った。

「進歩は2030年で終わらないことを、みなさんに約束します。わたしたちは継続的な学習と改善の文化を築いています。王国が目標を達成した暁には、必ずもう一段階上が見えてきます。最高の結果を達成するためには、民間セクターの活力とダイナミズムを味方につけることが不可欠なのです」と、経済相は述べた。

「サウジアラビアはアイディアに、投資に、国際協働にオープンな国なのです」と、彼は締めくくった。

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