
ドバイ:イランの最高指導者アヤトラ・アリ・ハメネイ師は、イスラエルのガザ地区におけるパレスチナ人「大虐殺」を「ただちに」中断すべきと語ったと、ジョー・バイデン米国大統領のイスラエル訪問前日の火曜に、国営テレビが伝えた。
イスラエルは、テヘランが支援し、ガザ地区を支配しているハマス運動を壊滅させると誓っている。戦士がイスラエルになだれ込み、1300人の人々、主に民間人、を殺した10月7日は、イスラエル75年の歴史の中で、もっとも多くの犠牲者を出した日である。
「もし、シオニスト政権のパレスチナ人に対する犯罪が続くならば、イスラム教徒や抵抗勢力に立ち向かえる者はいない.… ガザへの爆撃をただちにやめなければならない」とハメネイ師はテヘランで学生のグループに語った。
「世界は、シオニスト政権のガザ地区におけるパレスチナ人大虐殺を目撃している」とハメネイ師は言った。
パレスチナの大義の支援は、1979年の革命以来、イスラム共和国の柱となってきた。また、シーア派に支配されたこの国が自らをイスラム教世界の指導者にする方法でもあった。
テヘランが承認するのを拒否しているイスラエルは、イランの宗教支配者を、ハマスに武器を供給して暴力をかきたてているとして長く非難してきた。テヘランは、ハマスを精神的および財政的に援助すると言う。
「我々は、ガザで起きていることに反応しなければならない、そして、対応しなければならない」とハメネイ師は言った。さらに、イスラエル高官は、「ガザ地区のパレスチナ人に対する罪」で裁判にかけられるべきだと言った。
イスラエルは、ガザ地区を空爆による継続攻撃で2千8百人以上のパレスチナ人を殺害した。4分の1は子供だった。そして、2.3億人のガザ地区住人の約半数を自宅から避難へと追い立てた。イスラエルは、とび地を完全封鎖し、食糧、燃料、医薬品を遮断した。それらは、急速に不足してきている。
ロイター