
【アンマン】シリア反体制派が27日語ったところによると、トルコ軍の支援を得た反体制派は要衝サルキブを奪回した。ロシア軍の攻撃を得ていち早く制圧していたシリア軍としては初めての手痛い逆転劇となる。
3週間前、2本の幹線道路の交わる北西部の町を武装反体制派は失った。9年に及ぶ戦争の末、国内で反体制派の占める最後の一大地域奪取へと動いたシリア軍の進軍によるものだ。
直近の戦闘では、100万人近くのシリア人が避難を余儀なくされた。
トルコが支援し、反体制各派を糾合した「国民解放戦線」スポークスマンのナージー・ムスタファー氏は、声明でシリアのアサド大統領に触れ、「サラキブはアサド一味から完全に解放された」と語った。
ロシアの支援を受け、イランの民兵の助力も得ているシリア政権軍は昨年12月以降、同国北西部で地歩を固めている。
シリア人権監視団も27日、ロシア支援の政権軍が反体制派に向け新たに進撃を開始、イドリブ県南部を完全掌握したと報告している。
同監視団はまた、この3日で政権軍はイドリブ県南部および隣接するハマー県の約60の町村についても制圧したとしている。
トルコのエルドアン大統領はアサド政権軍について2月末を期限に、トルコがロシアと合意したとする緩衝地帯からの撤退を定めていたところ、反体制派のサラキブ進軍はこれに先んじた形だ。
いずれにせよトルコがアサド軍を追い払うことにはなる、とエルドアン氏はしていた。
ロイター