
国際連合:全ての国連主要機関のトップらが5日に異例の共同声明を発表して、ガザにおける民間人の死者数への憤慨を表明し、イスラエル・ハマス間での戦争の「即時の人道的停戦」を求めた。
「ほぼ1か月の間、世界はイスラエルと占領下のパレスチナ自治区で展開される状況を、失われ引き裂かれた命の数の急増に衝撃と戦慄を覚えながら目にしてきた」と、国連の責任者らは述べた。
ユニセフ、世界食糧計画(WFP)、世界保健機関(WHO)などの18の組織のトップらは、イスラエル当局が民間人を主とする約1,400人が殺害されたとする10月7日のハマスによるガザからイスラエルへの越境攻撃以降の、双方における恐ろしい犠牲について描写した。
イスラエルは容赦ない空爆と砲撃により報復を行っており、この攻撃により、やはり民間人を主とする少なくとも9,770人が死亡したと、ハマスが運営するガザの保健省は発表している。
国連の声明は、対応の追い付かない各病院内で23,000人以上の負傷者が早急な治療を必要としていることも指摘した。
From the Rafah border in Egypt, @WFPChief Cindy McCain makes an urgent plea for safe, expanded humanitarian access to #Gaza as humanitarian needs skyrocket and critical food supplies reach dangerously low levels.
— World Food Programme (@WFP) November 5, 2023
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「ガザにおけるより多くの民間人の恐ろしい殺害は非道な行為で、220万人のパレスチナ人の食料、水、医薬品、電気、燃料を断つことも同様だ」と、声明は述べている。
加えて、「全住民が包囲され、攻撃を受け、生存のための必需品へのアクセスを断たれ、自宅や避難先、病院、礼拝の場で爆撃を受けている。これは容認できない」とも述べている。
声明はまた、10月7日以降に「医療に対する攻撃が100件」以上報告されており、「多数の支援従事者」が殺害されたことに言及した。死亡した支援従事者にはUNRWAのメンバー88名が含まれている。UNRWAは国連パレスチナ難民救済事業機関の頭文字をとった略称だ。
声明は、ハマスに攻撃の際に連れ去った240人以上の人質の解放を求めるとともに、双方に戦争が激化する中で国際法の下での義務を重んじるよう要請している。
国連の指導者らは、イスラエルがハマスの壊滅という目標を掲げて攻撃を行う中、包囲された住民を助けるために、もっと多くの食料、水、医薬品、燃料のガザへの搬入が認められなくてはならないと述べた。
「即時の人道的停戦が必要だ。30日が経過した。もうたくさんだ。今すぐ終わるべきだ」と、声明は述べている。
国連はさらに、イスラエル軍によるガザ包囲が「医療従事者に重大な困難」をもたらしていると述べた。
「ガザでは、数千人が攻撃から逃れようと病院に避難しており、出産の安全を確保しようとする医療従事者に重大な困難」をもたらしていると、国連はXへの投稿で述べた。
In Gaza, thousands are seeking refuge from violence in hospitals, creating serious challenges for medical staff to ensure safe childbirth.@UNFPA is working to reach the most vulnerable women with life-saving reproductive health medicines & supplies. https://t.co/shBoYwyv8a pic.twitter.com/bRnsNWt7j2
— United Nations (@UN) November 5, 2023
AFP