
ラファ:イスラエルがハマスとの戦争でガザ地区を全面包囲して以来、初めてガザ地区に燃料を運ぶトラックが11月15日、エジプト国境からの横断を開始した、とエジプト治安関係者2人が伝えた。
人道支援関係者によると、イスラエルは、国連支援物資の輸送トラック用として、24,000リットル(6,340ガロン)のディーゼル燃料のガザへの搬入を許可したが、病院での使用は許可しなかったことで、この搬入が可能になったという。
10月21日以来、エジプトからガザへの人道支援物資の搬入は制限されているが、イスラエルは、ハマスが豊富な在庫を保有しているとして、燃料の搬入を拒否していた。
国連はここ数日、燃料の在庫が完全に枯渇したため、ガザ内での支援物資の配布を含む人道支援活動をまもなく停止せざるを得なくなると警告していた。
支援関係者によれば、病院の発電機や水の供給に必要な燃料、支援物資の配給不足が、ガザの230万人の住民の状況を急激に悪化させているという。
作戦に詳しい国際関係筋によると、最初の燃料24,000リットルの輸送は、1日あたり12,000リットルが割り当てられ、2日間にわたって実施される予定だった。
「病院にも、援助物資の配達にも、これだけでは足りない」と、同関係者は匿名を条件に述べた。「例えば、屋外で雨に降られた援助物資を倉庫に運ぶのに十分な量ほどしかありません」
目撃者によると、ラファ国境のエジプト側に2台のトラックが並び、ガザに入るのを待っているが、いつ入れるかは不明だという。
イスラエルは、10月7日にハマスの戦闘員がイスラエル南部に侵入した後、ハマス一掃のための軍事作戦を開始した。イスラエルは、この攻撃で1,200人が死亡し、約240人が人質になったと発表している。ガザの保健局によると、イスラエルの軍事攻撃で11,000人以上のパレスチナ人の死亡が確認されている。
ロイター