
ロンドン:ロヤ・ニュースが20日に報じたところによると、ヨルダンのアル・フセイン・ビン・アブドッラー皇太子が、戦争で荒廃したガザ地区への2カ所目となる野戦病院の設置を直接監督するためにエジプトに到着した。
同報道によると、この野戦病院の施設は、イスラエルによる爆撃作戦の結果、数千人という民間人が強制避難させられたガザ地区南西部のハーン・ユーニスに設置される予定だという。
「ガザとパレスチナの同胞たちを助けることが、私たちができる最低限のことだ」と皇太子は語った。
ヨルダン王立医療サービスはガザ地区での医療援助と収容能力を倍増させており、2カ所目となる病院には180人の医師と看護師が配置される予定だ。
イスラエルによる爆撃で、これまでにガザ地区の病院35カ所のうち25カ所が機能不全に陥っている。
15日、ガザ中心部のアル・ハワにあるヨルダン初の野戦病院で働く7人のスタッフが、近くのモスクへの爆撃で負傷したパレスチナ人の治療中に負傷した。
ヨルダンは、エジプトのエル・アリーシュ国際空港を経由して、医療と救援の物資を積んだ6機の救援便をガザ地区に派遣している。
ヨルダン川西岸地区のナブルスにも、別のヨルダン野戦病院が17日に設置されたが、同地区では、イスラエル軍によってパレスチナ人210人以上が殺害され、2800人が負傷している。
ロヤ・ニュースの報道によると、この病院の施設には手術室と集中治療室がそれぞれ2室ずつ、検査室、薬局、放射線科、歯科診療所も備わっている。