


ベイルート:ガザでのイスラエルとハマス間の紛争で一時停戦が始まった24日、レバノン南部の国境には平穏が戻った。
レバノン南部の戦線は、ヒズボラが「支援戦線」と見なす地域である。その一帯に沈黙が戻った。
国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の任務責任者兼部隊指揮官であるアロルド・ラザロ少将は、レバノン南部で暴力が激化すれば壊滅的な結果につながる可能性があると警告した。
少将はまた、ブルーライン沿いの交戦が人命を奪い、重大な損害を引き起こし、人々の生活を脅かしていることにも懸念を表した。
一方でイタリアのグイード・クロセット国防相は、「レバノンにおけるUNIFILの交戦規則についての熟考」を呼びかけた。
クロセット国防相は、レバノンにおけるUNIFILの使命の未来と交戦規則に関する問題について協議するため、数日内に中東を、そして27日には国連を訪問すると述べた。
彼の発言は、イタリアの通信社アジェンツィア・ノヴァを引用したレバノンの国営通信社によって報道された。
クロセット国防相は、規則が現在の危険や時代に即しているのかを熟考によって評価すべきであると述べた。
また、間違いが犯された場合は状況が激動する恐れがあると付け加えた。
国防相は次のように述べている。「私たちは、レバノンとシリアを紛争に巻き込んで事態が激化するのを回避しようとしています。そのためには間違いを犯さないようにしなければなりません」
「この問題について疑問を抱き、ドイツ、フランス、スペインの閣僚とも話し合いました」
「私たち全員が、この地域の安定を実現できるようするように自問すべきです。事態が今以上に壊滅的になれば、地中海地域全体にもその他の地域にも、問題を引き起こす可能性があるからです」
UNIFILに対する懸念は、レバノン軍司令部が市民に対し、リン弾や不発弾などの砲弾に対して万が一に備え、近づかないようにと呼びかけたことから浮上した。
イスラエルのキブツ、ミスガブ・アムの向かいに位置するオダイシ村のアリ・ランマル村長は、自宅の様子を見るために住民が地域内に戻っていると述べた。
「昨夜、最後の2発のミサイルが村に着弾し、その破片でたくさんの車や家屋が破損しました。今日から損害の調査を開始します。通信網や送電網も途絶しています」とランマル村長は付け加えた。
タイヤの記者はアラブニュースに対し、周辺地域の避難民が徐々に戻り始めていると語った。
記者は次のように述べている。「時間が経ち、停戦が始まったと誰もが確信できたことで、特に国境から離れた地域の家屋を点検するために住民が戻っています」
別の民間人は、アラブニュースに対し次のように語った。「2006年に目にしたような大きな被害は見られませんでした。ですが一部の施設が破壊されており、被害を受けた家屋もありました」
停戦開始の約15分前、イスラエル軍が2発のミサイルでハイアム渓谷を攻撃した。
しかし、停戦開始前の48時間緊迫していたブルーライン沿いでは、24日の午前7時から戦闘行為は起こっていない。
両軍の対立で殺害されたヒズボラ戦闘員は80人に上っている。犠牲者には、ヒズボラ軍エリート部隊の指導者4人が含まれていた。そのうちの1人は、議会で党の連合を率いるヒズボラ議員の息子である。
暴力により、レバノンのハマス隊員にも死亡者が出ている。アル・カッサム旅団パレスチナ人指導者の1人だったハリル・ハメド・ハラズ氏、トルコ人隊員2人、イスラム聖戦運動員2人を含む9人が犠牲となった。