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レバノンのハマスが「レジスタンス・プロジェクト」を立ち上げ、南部戦線に緊張が高まる

レバノン南部戦線でヒズボラとイスラエル軍の戦闘が激化。(ロイター)
レバノン南部戦線でヒズボラとイスラエル軍の戦闘が激化。(ロイター)
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05 Dec 2023 01:12:36 GMT9
05 Dec 2023 01:12:36 GMT9
  • ヒズボラ、イスラエル深部を攻撃可能と治安筋

ナジャ・フーサリ

ベイルート:レバノン南部戦線では月曜日、ヒズボラとイスラエル軍との間で敵対行為が激化した。

速報によると、国境近くにあるアル・ワザニ村を狙ったイスラエル軍の砲撃により、シリア人が負傷した。イスラエル軍報道官のアビチャイ・アドレーは、ヒズボラがイスラエル軍の前哨基地シュトゥラを標的にした後、「3人の兵士が軽傷を負った」と述べた。

ガザ地区での対立激化と並行して、ヒズボラはレバノン南部から西ガリラヤ、ショメラとマタット入植地の間に向けて20発のミサイルを発射した。イスラエル軍は、「ミサイルは開けた場所に着弾し、空軍はレバノン南部のヒズボラの軍事インフラを標的にした」と述べた。

ヒズボラを代表して、同グループの中央評議会メンバーであるナビル・カウク氏はこう述べた: 「我々は南部の民間人に対するいかなる攻撃にも厳しく対応する。レバノンのあらゆる民間人に対するいかなる攻撃も、厳しい対応なしに見逃すことはない」

カウク氏は、休戦中、「イスラエルがレバノン南部への支援なしにガザに戦争を仕掛けることを望んでいるため、新たな対立を避けるようヒズボラに圧力がかけられた」と明かした。

また、「イスラエルはガザでもレバノン南部でも勝つことができず、入植者たちや、湾岸や紅海にいる船舶を守ることもできない」と述べた。

「人質は交渉によってのみ解放された。イスラエルは人質を救出することはできない」とも付け加えた。

ヒズボラの声明によると、南国境における過激派の敵対行為は、月曜日の朝、「シュトゥラ森林部、アル・ラヘブ前哨基地、アル・バグダディ前哨基地、クファルチョーバ丘陵とシェバア農場のロワイサット・アル・アラム前哨基地におけるイスラエル占領軍兵士たち」を標的としていた。

イスラエル軍は、レバノン南部の中央部からイスラエルの前哨地に向けてミサイルが発射された後、アイアンドームを作動させた。

イスラエルのチャンネル12は、「対装甲ミサイルが上部ガリラヤのミスガブ・アム地域に向けて発射され、ロケット弾が発射され3人の兵士が軽傷を負った」と発表した。

イスラエルの地上・空からの砲撃は、ナクーラ、アイタ・アル・シャアブ、ラボウネ、オダイセ、クファルキラ、クファルチョーバを含む南部の村の郊外を標的とし、燃焼リン・ミサイルが使用された。

一方イスラエルの偵察機は、ナクーラ、アルマ・アル・シャーブ、マルワヒン、アル・ダヒラといったレバノン南部の西部と中部上空を低空で飛行しているのが目撃された。また、南部の国境の村、アイタ・アル・シャーブ、ルメイチ、ヤルーンにも到達した。さらに多くのイスラエル偵察機がラチャヤとアル・シェイク山の東斜面上空で目撃され、レバノン・シリア国境のデイル・アル・アシャイヤーまで到達した。また、日曜日にはレバノン北部のトリポリ上空でホバリングしているのが目撃された。

日曜、ヒズボラはイスラエルのベイト・ヒレル軍事前哨基地を誘導ミサイルで攻撃し、M113兵員輸送車を直撃、前哨基地のメンバー11人が負傷した。

ある治安筋は、ヒズボラの攻撃について次のようにコメントした: 「このエスカレーションは、ヒズボラが南部国境沿いをより自由に移動できることを示している。

ヒズボラは現在、国境地帯を攻撃するのではなく、イスラエルのより深い場所を標的にしている。誘導ミサイルの使用も増えている」

ヒズボラの副リーダー、シェイク・ナイム・カセム氏は日曜日に、「ヒズボラは イスラエルを打ち負かすと確信している」と述べた。

一方、ハマスのレバノン支部は月曜日、「アル・アクサ・フラッドの前衛部隊の設立と発足」を発表した。

同支部は、”レバノンとパレスチナの若者と男性に、利用可能で合法的な手段で占領軍に抵抗するこの運動に参加し、パレスチナ人の不屈の精神と抵抗を支援する方法としてほしい “と呼びかけた。

10月に対立が始まった当初、レバノンとパレスチナの多くのグループが、イスラム軍事組織であるアル・ファジュル軍や、ハマスやイスラム聖戦の軍事組織を通じて、レバノン国境で起きている敵対行為に参加していた。しかし、これらのグループは撤退し、ヒズボラだけがレバノン国境から戦うことになった。

ヒズボラに反対するサイデット・アル・ジャバルの集会では月曜日、「レバノンは誰かが決めた新たな戦争に参加したくない」と生命が発表された。

多くの政治家や一般活動家を含むこのグループは、ヒズボラには2つの選択肢があると考えている: 「レバノンに戻り、条件(憲法、ターイフ協定、国際的正当性の決議1559、1701、1680に規定された条件)を守るか、イランの代表であり続けるかである。イランは、前回のガザ戦争でハマスにしたことと同様、ヒズボラが真の脅威に直面した瞬間、ヒズボラを見捨てる」

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