
アル・ムッカラー:イエメンの武装組織フーシ派への国際的圧力が高まる中、同派は再び、イスラエル自体と同様に、紅海を航行するイスラエルの船に対してもミサイル弾発射とドローン攻撃を行うと脅した。
フーシ派のモハメド・ナーセル・アル・アテフィ防衛大臣は6日に、紅海の海上航行を脅かすのをやめよという国際社会の要請を無視して、同派はイスラエルが所有もしくは運航する船に対する紅海での航行阻止を続け、弾道ミサイルとドローンをイスラエルに向けて発射すると述べた。
「ガザにいる我々の民衆を支援するため、海軍、ミサイル、ドローン部隊はイスラエルの固定目標や移動目標に対して最も激しい個別攻撃および連携攻撃を行う準備ができている」と、拿捕した貨物船「ギャラクシー・リーダー」の船上で、軍および治安関係者の一団とメディアに向けて演説した際にアル・アテフィ氏は述べた。
アル・アテフィ氏が警告を発したのは、フーシ派の軍部がイスラエル南部のエイラートにある軍事施設を標的とした弾道ミサイル数発の発射を発表した際のことだった
イスラエルによるガザへの攻撃を受けて、フーシ派は今月初めからドローンと弾道ミサイルをイスラエルと紅海の商船に向けて発射してきた。
複数のドローンとミサイル弾が米国の海軍艦により紅海上空で撃墜された。
フーシ派はイスラエルと関係のある貨物船「ギャラクシー・リーダー」を11月19日に紅海で拿捕し、イエメンのホデイダの沿岸に向かわせた。
同派は拿捕した同船を観光の場にして、500イエメンリヤル(フーシ派の各都市ではほぼ1ドル相当)で観光客を乗船させている。
ソーシャルメディアのインフルエンサーたちによると、船を歩き回り、集団で踊り、嗜好品のカートの葉を噛む人々の姿が見られるという。
ソーシャルメディア上の画像には、ホデイダの海岸から同船へと乗客を運ぶ小さな船がうつっている。
写真撮影をし、パレスチナとイエメンの国旗を振る人々の姿も見られる。
船にはフーシ派のスローガンが表示されている。
「この船は500リヤルで誰でも利用できる。(カートを)噛んで、気分を変えて、水タバコを吸って、生計を立てることまでできて、ここでの生活は素晴らしい」と、フーシ派に拉致され、今年裁判にかけられていたインターネット上で活動するイエメンのインフルエンサー、ムスタファ・アル・マオウリ氏が船の上部デッキで述べた。