Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 中東
  • イスラエルがダマスカス近郊で「ヒズボラの拠点」を空爆:監視団

イスラエルがダマスカス近郊で「ヒズボラの拠点」を空爆:監視団

シリアの防空システムがシリア北西部のマシャフでミサイルを迎撃。(ファイル/AP通信)
シリアの防空システムがシリア北西部のマシャフでミサイルを迎撃。(ファイル/AP通信)
Short Url:
11 Dec 2023 03:12:19 GMT9
11 Dec 2023 03:12:19 GMT9
  • シリアの防空システムがミサイルの一部を迎撃したと、国営メディアSANAが伝えた
  • イスラエルはシリアの内戦が勃発して以来、同国の標的を繰り返し攻撃してきた

ダマスカス:イスラエル軍が10日遅く、シリアの首都ダマスカス近郊で空爆を実施したと、シリアの国営通信社SANAが報じた。

治安筋が同通信社に次のように語った。「23:05(GMT 21:05)頃、敵対するイスラエル軍が空爆を実施…ダマスカス郊外の様々な地点が標的となった」

「我々の防空システムはミサイルの一部を撃ち落としたが、残りのミサイルによりわずかな物的被害が生じた」

AFP通信の特派員は、ダマスカスの郊外で強い爆発があったと報告。同市は以前から空爆の目標となっており、シリア当局はイスラエルがその首謀者だと非難している。

英国を拠点とする戦争監視機関「シリア人権監視団(SOHR)」によれば、空爆の標的となったのは、サイイダ・ザイナブ地区とダマスカス空港の近くにある「ヒズボラの拠点」だという。

SOHRはウェブサイトに報告書を掲載し、10日の攻撃は、2023年にイスラエルがシリア対して行った62回目の攻撃であると語った。また、内訳は空爆が44回にロケット攻撃が18回で、「建物、武器・弾薬庫、司令部、施設や車両などを含む、約125の標的が破壊された。これらの攻撃で110人の戦闘員が死亡、125人が負傷した」としている。

イスラエル軍はこの件へのコメントを控えたが、これとは別に、10日の夜にレバノンからイスラエル北部に向けて発砲があったことを明かした。

「軍は発射地点に向けて反撃。その日の朝に、ヒズボラのテロ組織に攻撃を加えた」と声明で述べた。

イスラエル軍のヘルジ・ハレヴィ陸軍参謀長は10日、北部のレバノン国境近くに駐留する部隊を訪れ、「ヒズボラの工作員を殺害し、イスラエル軍の優位性を示す」ことが必要であると演説。

「それは空爆や戦争という形で行うこともあり得る」と語った。

イスラエルが、シリアを標的とした個々の攻撃についてコメントを残すことは少ない。しかし、シリアのバッシャール・アサド大統領を支援する宿敵イランが、シリアで存在感を増すことは認めないと、イスラエルは繰り返し述べている。

2011年にシリアで内戦が勃発して以来、イスラエルは北部の同国に向けて数百回の空爆を実施し、主にイランが支援するヒズボラなどの武装勢力や、シリア軍の基地を標的としてきた。

しかし、10月にハマスとの戦闘が始まってからは、イスラエル軍の攻勢が以前よりも強まっている。ハマスは昨年、シリア政府との関係を回復したと発表した。

イスラエル軍の攻撃は8日にもまた行われ、シリア南部への無人機攻撃で、ヒズボラの戦闘員3人とシリア人1人が死亡したと、戦争監視団が発表した。

AFP通信

特に人気
オススメ

return to top

<