
ガザ:パレスチナの飛び地は今夜も爆撃を受けた。イスラエルの空爆でガザ地区のラファの街が瓦礫の山と化した中、オレンジのベストを着たレスキュー隊員が叫んだ。まだ息のある赤ん坊の女の子を見つけたのだ。
マリアム・アブ・アケルちゃんの皮膚は灰色の埃に覆われ、レスキュー隊員が瓦礫の奥に手を突っ込んで彼女の脚を掘り出し、持ち上げた時も、ちょっと音を立てただけだった。
マリアムちゃんの一家は、より危険なガザのイスラエル国境近くからアブ・エドワン家に避難していたが、廃墟と化したその家の周りには人々が集まっていた。
保健省の広報官アシュラフ・アル・キドラ氏によると、この空爆で20人が死亡し、55人が負傷した。
アブ・エドワン家には、アブ・アケル一家同様家を失った人々が多く避難していた。
ガザの人々の大部分は、イスラエルがハマスを壊滅させるためだと主張する猛烈な爆撃と地上攻撃に遭って、自宅から避難することを余儀なくされた。
ガザの保健当局によれば、イスラエルの報復攻撃で21,500人が殺害され、その多くは18歳以下だという。
マリアムちゃんの母親と姉、そしてアブ・エドワン家の人々とこの家に一時避難していた人々も、この攻撃で命を落とした。
父親と、まだよちよち歩きの兄ハメド君は生き残った。
マリアムちゃんを救出したレスキュー隊員は、彼女を抱えて病院へと走った。病院では医師が傷に薬を塗った。
ラファの病院には、既に毎夜、爆撃を受けた家屋から助け出された負傷者が殺到していた。
13歳のナディーン・アブドゥラティフさんは、家族と一緒に避難していたラファの家の脇で残骸の山を前に立ち尽くしていた。ガザ市の自宅は隣の建物を狙った空撃で破壊され、兄が亡くなった。
彼女は、自分や他の兄弟も殺されるのではないかと考えずにはいられないと言った。あの夜の爆撃は窓を吹き飛ばし、家が大きく揺れた。
「兄も私も震えていた。怖かった。怖くてその場から動けなかったの」と彼女は語った。
爆撃された別の場所では、レスキュー隊員が2人の女児を助け出した。
救急車の中で医療従事者が、彼女たちの顔に厚く積もった埃をスポンジで拭き取った。向かいにはひどく出血している男の子が、茫然と座っていた。
病院に着くと、子供たちが床に寝かされて治療を受けていた。頭に包帯を巻いて顔中血だらけの男の子が泣いていた。その横には、首の周りに添え木をあてられた男の子が横たわっていた。女の子たちはストレッチャーの上で横になっていた。
ロイター