フロリダ州マイアミ:元世界ランキング1位の大坂なおみ選手は11日、妊娠していること、そして2024年までテニスから離れることを発表した。
大坂選手はtwitterにエコー写真を投稿し、「これから先、楽しみなことがたくさんあります。その一つは、私の子どもが私の試合を見て、誰かに『あれは私のお母さんよ』と言うことです(笑)」とつづった。
さらに「2023年は、自分にとって学びの多い年になるでしょう。そして、来年の初めに皆さんにお会いできることを願っています。2024年の全豪オープンには出場しますので。みんな大好き」と続けた。
Can’t wait to get back on the court but here’s a little life update for 2023. pic.twitter.com/GYXRnutU3I
— NaomiOsaka大坂なおみ (@naomiosaka) January 11, 2023
25歳の大坂選手は、9月以来テニスの試合に出ておらず、来週開幕する全豪オープンへの出場辞退は、多くのファンを困惑させていた。
ここ数カ月の彼女のSNSの投稿には、ボーイフレンドであるアメリカ人ラッパーのコーデーと、ヨーロッパを旅行している様子が写っていた。
2人は2019年から交際している。
大坂選手は11日に「2023年の小さな近況報告」と題した投稿をするまで、欠場について説明してこなかった。
大坂選手が最後に公式戦に出場したのは、9月に東京で開催されたパン・パシフィック・オープンだ。日本人ファン一押しの大阪選手は、2回戦の試合前に腹痛を訴え、棄権していた。
2019年の世界ランキングでトップだった日本のスター(育ったのは米国)は、現在世界ランキング47位につけている。
大坂選手は、2019年と2021年の全豪オープン、2018年と2020年の全米オープンで優勝し、グランドスラムのシングルスで4つのタイトルを獲得している。
彼女は過去にメンタルヘルスの不調やうつ病との闘いを公にしており、2021年の全仏オープンを最後にテニスから離れ、後に同年の東京オリンピックで復帰した。
日本のトップブランド数社を含む、高額のエンドースメント契約を次々と世界中で結んだ彼女は、フォーブスが発表した2022年の世界一稼ぐ女性アスリートに選ばれ、その収入は5,110万ドルに上ると報告されている。
しかし、昨年は全仏オープンと全米オープンで1回戦負けを喫し、ウィンブルドンではアキレス腱を痛めて棄権するなど、商業的な成功はコート上では反映されなかった。
また大坂選手は様々な運動に賛同し、2020年のウエスタン&サザン・オープンでは、ウィスコンシン州で起きた黒人男性ジェイコブ・ブレーク氏の銃撃事件を受けて、準決勝をプレーしないことを表明した。彼女の発言を受けて、大会は1日休止となった。
大坂選手の最近のツアー棄権は、彼女のキャリアの今後に対する憶測を呼んでいたが、大坂選手は11日、この休養がテニスに対する新しい視点を与えてくれたと語った。
「テニスから離れていたこの数ヶ月で、自分が人生を捧げてきたこの競技に、新たな愛と感謝の気持ちを持つことができました」と彼女はつづった。
「人生はとても短く、どんな瞬間も当たり前だとは思いません。毎日が新たな恵みであり、冒険なのです」
近年、女性選手が出産後にキャリアを再開することは、ますます一般的になってきている。
セリーナ・ウィリアムズ選手、ビクトリア・アザレンカ選手、キム・クライシュテルス選手は、母親となった後もコートに戻り、競技を続けている。