
ハゼム・バルーシャ
ガザ市:パレスチナ政府はヨルダン川西岸の南にあるベツレヘム市でコロナウイルスの7症例を発表し、ベツレヘムとエリコ市で非常事態宣言を発令した。
地元のウェブサイトはベツレヘムのベイト・ジャラ地区のホテルで4人がウイルスに感染したと報告した。保健省のスポークスマン、タリーフ・アシュール氏は次のように語った。「ポーランド人とアメリカ人から、そしてホテルの従業員21人からサンプルを採取した。」
「ほとんどの検査は陰性だが、疑わしい例があり、感染を確認するためいくつかのサンプルをイスラエルの研究室に転送した」と付け加えた。
パレスチナの保健相メイ・キラ氏は木曜日にベツレヘムで記者会見を行い、結果は数時間後に発表される予定であり同省はイスラエルのテル・ハショメール病院と連続的に連絡を取り合っている、と語った。
その発表に続き、保健省は2週間にわたりベツレヘムの教育機関、モスクおよび教会の閉鎖を要求する一連の対策を打ち出した。
サッカー連盟は、大規模な集会を防ぐ策としてヨルダン川西岸のパレスチナの都市におけるスポーツ試合の延期を発表した。
教会連盟は、保健省の助言に基づきさらなる通知があるまで降誕教会を閉鎖する旨を発表し、パレスチナのワクフ省は、ベツレヘムのモスク27か所における金曜日の祈りの中止を発表した。
水曜日にパレスチナ保健省が発表した対策の中には、ヨルダン川西岸とヨルダン川の交差地点における検査の増加があり、これまでに1症例が発表されている。
ガザ地区を支配するハマスは、エジプトからパレスチナの居留地に渡る人々に対し同様の対策を採用している。危険感染症国からの帰国者はすべて、14日間の自主隔離が求められる。
パレスチナ自治政府はまた、オープンエリアでの1,000人以上の集会、閉鎖された場所での50人以上の集会を禁止し、さらにパレスチナ準州で開催予定だった国際会議の延期を発表した。
加えて、パレスチナ政府役人による海外への渡航を禁止し、海外のすべての軍事行動は追って通知があるまで延期すると述べた。
保健省はパレスチナ人に対しパニックを起こさないよう呼びかけ、実施された対策はウイルス拡散を防ぐための国際的な対策に従っていると付け加えた。
ベツレヘムにあるホテルのオーナーは、観光省の命令により木曜日に到着する予定だった代表団のための50室の予約がキャンセルされた、とアラブニュースに語った。
エルサレムのワクフは金曜日の祈りの中止を発表しなかったものの、アル・アクサ・モスクで祈る礼拝者に対し安全手順を守り、衛生を保つよう呼びかけた。
イスラエルでは、保健省がコロナウイルス感染の15例を発表した。そのほとんどは海外から帰国したイスラエル人だったため、同省は数万人の検疫や感染が広がる13か国からのフライトの停止など、ウイルスの拡散を防ぐための厳格な対策を課している。