
国連:1月30日、国連ガザ地区支援調整官は職員がハマスによるイスラエル攻撃に関わっていたとされる国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)について、「置き換えることも代替することもできない」と述べた。一方イスラエルはUNRWAに対して新たな批判を行っている。
米国、英国、ドイツ、日本を含む数カ国はUNRWAへの資金援助を停止しており、アントニオ・グテーレス国連事務総長は援助国との間で緊急協議を行っていた。
WHO、国連人権高等弁務官事務所、ユニセフ、世界食糧計画を含む、国連で人道問題に関して調整を行う最高レベルのフォーラムを構成する各機関の責任者たちは、UNRWAへの資金援助を停止することは、ガザにおける「壊滅的な」人道的崩壊を招く危険性があると警告した。
国連機関間常設委員会を構成する各機関のトップは声明を出し、「UNRWAから資金を引き揚げることは危険であり、ガザの人道システムの崩壊を招き、パレスチナ被占領地および地域全体に大きな人道・人権上の影響を及ぼすだろう」と述べた。
1月30日、イスラエルがUNRWAに対し、ハマスがガザのUNRWAのインフラを軍事活動に使用することを許可していると非難したことで、論争は激化している。
UNRWAは、12人の職員がハマスの攻撃に関与したというイスラエルからの申し立てに対し、迅速に対応したと述べた上で、資金援助の停止により一般のパレスチナ人が苦しむことになると指摘した。
UNRWAは以前から、イスラエルの国益を組織的に損なっているというイスラエルからの批判にさらされてきた。
イスラエルは戦争後、ガザでのUNRWAの活動を停止させると宣言しており、30日にはイスラエル政府のエイロン・レヴィ報道官が「UNRWAは根本的に腐敗している」と発言した。
報道官は、「大々的にテロリストを雇い、そのインフラをハマスの軍事活動に利用させ、ガザ地区での援助物資の配給をハマスに依存している」としてUNRWAを非難した。
これに先立ち、国連ガザ地区人道復興上級調整官シグリッド・カーグ氏は30日、「UNRWAの多大な能力、組織、ガザの住民に関する知識は、どの組織にも代替できない」と述べた。
アメリカ政府は、昨年10月以来UNRWAに1億3,100万ドルを提供している最大のドナー国であり、UNRWAの活動を「強く支持している」と述べた。
「ガザには、UNRWAのような規模で食糧や水、医薬品を提供できる人道支援組織は他にない」と国務省のマシュー・ミラー報道官は述べた。
「我々はUNRWAが活動を継続するよう希望している。だからこそ、国連がこの問題を真剣に受け止め、調査を行い、不正行為に関与したと認められた者の責任を問うことが非常に重要なのだ」
AFP通信の集計によれば、昨年10月7日の前例のないハマスの攻撃により、イスラエル南部では民間人を中心に約1,140人の死者が出た。
ハマスは250人を人質に取り、イスラエルによれば、死亡した少なくとも28人を含む約132人がガザに残っているという。
イスラエルは容赦ない軍事攻撃で応じており、ガザでは少なくとも2万6,751人が死亡した。ガザ保健省によると、その大半が女性と子供であるという。
AFP