
ドバイ:水曜日、ハマスは捕虜の交換、非軍人のイスラエル人人質の解放、ガザ地区への援助物資の搬入を目的として、45日間の停戦を提案したとロイター通信が報じた。
この提案には、一定数のパレスチナ人捕虜と引き換えにイスラエル人男性の人質を解放するという第2段階、さらにはガザ地区からのイスラエル軍の完全撤退も含まれている。
提案は、先週ハマス側に出された、ガザ地区で拘束されている人質の解放を含むイスラエル側の提案の仲介をカタールが手助けしたすぐ後に出されたもので、この返答によりカタールは「楽観的」になったと述べている。
中東を訪問中のアントニー・ブリンケン米国務長官は、米国政府がハマスの返答内容を確認しており、また、水曜日にイスラエルを訪問した際に同国の当局者らと協議すると話した。
同長官はカタールのシェイク・ムハンマド・ビン・アブドルラフマン・アール・サーニー首相兼外相とドーハで記者会見し、「やるべきことはまだたくさんあるが、合意は可能であり、実際に不可欠であると信じ続けている」と述べた。
ハマスが停戦の提案に対する返答を送ったとの声明を発表した後、シェイク・ムハンマド首相は「返答は前向きなもの」であったと話したが、それ以上の詳細については発言を控えた。
この停戦協定案は、米国とイスラエルの諜報機関の長官が、エジプト、カタールを加えた会合で1週間以上前に起草したもので、戦闘の長期停止と引き換えに、ガザ地区の武装勢力が拘束している残りの人質の解放を確保するという内容であった。
ハマスはこれまで、いかなる合意も戦争の決定的な終結をもたらさなければならないと話してきた。イスラエルはハマスが殲滅されるまで戦争を永久に止めるつもりはないと言ってきた。
停戦協議に詳しい関係者らによると、停戦期間は少なくとも40日間続き、その間にハマスは拘束している残りの人質のうち、民間人を解放することになる。さらに段階が続き、イスラエルに投獄されているパレスチナ人の釈放と引き換えに、イスラエルの兵士と亡くなった人質の遺体の引き渡しが行われる。
これまで唯一となっている11月の停戦協定は、当初わずか4日間の合意であったが、延長されて1週間となった。その際、イスラエルの拘置施設にいるパレスチナ人捕虜240人と引き換えに、ハマスは人質110人を解放した。
サウジアラビアは、パレスチナ人が独立国家を持たない限り、同国とイスラエルの間に外交関係は存在しないと発言した。外務省の声明で、サウジアラビア政府はパレスチナ人による正当な権利の獲得を断固として支持すると述べた。
「サウジアラビアは、東エルサレムを首都とする1967年の国境に基づくパレスチナ独立国家が認められない限り、イスラエルとの外交関係は存在しないという確固たる立場を米国政府に伝えた」とその声明では述べられた。
10月7日にイスラエル南部で、ハマスが支配するガザ地区の武装勢力が1,200人を殺害し、人質253人を連れ去ったことを受け、イスラエルはガザ地区への軍事攻撃を開始した。
ガザ地区の保健省は、少なくとも27,585人のパレスチナ人がイスラエルの軍事作戦で殺害されたことが確認されており、さらに数千人が瓦礫の下に埋もれている恐れがあると発表している。
ロイター