• スーダンでは10ヶ月に及ぶ戦争により、国内のインフラが破壊された
• 紛争により飢饉の警告が発せられ、数百万人が避難を余儀なくされている

ジュネーブ：国際連合児童基金（UNICEF）は9日、スーダンの70万人の子供たちは今年、最悪の栄養失調に苦しみ、数万人が死亡する可能性があると発表した。

スーダン軍（SAF）と即応支援部隊（RSF）との10ヶ月に及ぶ戦争により、国内のインフラは破壊され、飢饉の警告が発せられ、国内外で数百万人が避難を余儀なくされている。

UNICEFのジェームス・エルダー報道官はジュネーブでの記者会見で、「過去300日間の結果は、今年70万人以上の子供たちが、最も致命的な栄養失調に苦しむ可能性が高いことを意味している」と述べた。

「アクセスの改善や、追加的な支援がなければ、そのうちUNICEFは30万人以上を援助できなくなる。その場合、数万人が死亡する可能性がある」

エルダー報道官は、最も危険な栄養失調を重度急性栄養失調と定義し、コレラやマラリアなどの病気で子供たちが死亡する可能性が10倍高くなると述べた。エルダー報道官によると、350万人の子供たちが急性栄養失調に苦しむと予測されている。

UNICEFは、スーダンに「すぐに食べられる栄養治療食」（RUTF）を提供している。RUTFは、5歳未満の子供の重度の消耗を治療する救命食品である。

UNICEFは今年、スーダンの750万人強の子供たちを支援するため、8億4000万ドルの拠出を訴えているが、エルダー報道官は、これまでの訴えで資金が集まらなかったことを嘆いた。

「ニーズの大きさにもかかわらず、昨年はスーダンの子供たちの4分の3近くのためにUNICEFが求めた資金は集まらなかった」とエルダー報道官は述べた。

国連は7日、スーダンの戦争に巻き込まれた民間人のことを忘れないよう各国に呼びかけ、人道的ニーズに対応し、近隣諸国に逃れた人々を支援するために41億ドルの拠出を訴えた。

国連によると、スーダンの人口の半分にあたる約2500万人が人道支援と保護を必要としており、150万人以上が、中央アフリカ共和国、チャド、エジプト、エチオピア、南スーダンに逃れている。

ロイター